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内容説明
貴官の判断によって最善と信ずる行動をとられたし―首都ハイネセンから届いたその訓令文に対して、ヤンがとった行動とは「イゼルローン要塞の放棄」だった。フェザーン自治領を帝国軍に占拠された今、自由惑星同盟の存在は風前のともしびであり、すべての命運はヤン・ウェンリーの双肩に託されることになったのだ。帝国軍の忠誠を一身に集める存在、ラインハルトを倒すこと。それが同盟に残された唯一の勝機であると考えたヤンは、ラインハルトに決戦を挑むため、イゼルローン要塞をあとにするが…。
著者等紹介
田中芳樹[タナカヨシキ]
1952年10月22日、熊本県生まれ。学習院大学大学院修了。1978年在学中に「緑の草原に……」で、幻影城新人賞受賞。1988年「銀河英雄伝説」にて第19回星雲賞受賞。「創竜伝」「アルスラーン戦記」など、多くの人気シリーズがある
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
浮草
8
若い指導者が更に若い者にあとを託すような場面が。主義の違う国家を倒すにしても、そこに生まれ生活する民にも思いを致すことを忘れないヤン。2022/02/10
東森久利斗
5
遠い昔 はるかかなたの銀河系で…、権力の座というものは、それ自体が精神上の病巣であって、そこに安住しているかぎり、視野の狭窄と思考の利己化とは必然の病状となる。一流の権力者の目的は、権力によって何をなすかにあるが、二流の権力者の目的は、権力を保持しつづけること自体にある。腐敗は上から下に進む。権力を持った人間、権力に媚を売る人間が、安全な場所に隠れて戦争を賛美し、他人には愛国心や犠牲精神を強制して戦場に送り出す。これからも変わらないであろう真理。2025/01/09
marutin
4
最初から最後までテンションあがりまくりな展開。新年の幕開けと同盟領への進発を一緒に冒頭にもってくるなんて、いくらなんでも狙いすぎ。しかも最終決戦直前に“ヤン艦隊の蠢動がはじまる”などというフレーズを入れてくるあたり、この著者は読者の気持ちを煽るのが本当にうまい。この巻最大の見せ場であるイゼルローン要塞の放棄は、そこに至るまでの展開に紆余曲折があっておもしろかった。それにしてもヤン提督はやっぱり凄いなぁ。こんな重大な決断を即座にくだせるんだから。また、要塞放棄時の各キャラの心情を口絵がうまく表している。2012/03/06
london3
3
ついにバーミリオン開戦前夜2011/01/07
k16
2
20120608読了。 いかん。前作から間をおいて読んだら途中思いだせん部分もある。 イゼルローン放棄してさて、この後どうなるのか。 つづく。2012/06/08
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