出版社内容情報
「聖」とは、特別な日を知っている人だから「ひじり(日知り)」。「息子」「娘」の「むす」は、「苔むす」の「むす」と同じ。日本語の基本「やまとことば」をひらがなでよむことで、日本語のふしぎ・奥深さがわかる。
日本語ってふしぎだと思ったことはありませんか。 なぜ文字を書くことも爪で引っ掻くことも、「かく」なのか。照りつける太陽も燃える焚き火も、「ひ」というのはどうしてか。そういえば顔にある目・鼻・歯は、植物の芽・花・葉と発音が同じじゃないか……。 それを解明してくれるのが本書です。遥か昔から今日まで、ずっと使われつづけた「やまとことば」を「ひらがな」で読むことで、どんどん本来的な意味がわかるのです。 たとえば、「聖」とは、特別な日を知っている人だから「ひじり(日知り)」。「息子」「娘」の「むす」は、「苔むす」の「むす」と同じ。 読み始めるとやめられなくなること請け合い。知的好奇心を刺激する、目からうろこの日本語本です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
今庄和恵@マチカドホケン室コネクトロン
13
日本語でダジャレが多いわけがわかった。あとさ、自己啓発系に多い「仕事」を「志事」とかこういうの→ https://nodejin.com/blog/archives/5130 2022/05/16
A Y
8
ひらがなの奥深さを知る。奥深過ぎて法則性など把握しきれず「?」のままの部分もあるが。昔の人のものごとの捉え方、表し方が趣深く素敵。時間の流れも自然も豊かな世界がどんな風に見えていたのだろう。「うつし」とは移動する事。「いきうつし」なども本当に移動したと考えていたのだろうか。「しろ」とは明らかであるという意味もある。「ひ」と「こ」の関係。「ひよみ→こよみ」なるほど。文字数調整や読み易さから漢字多用しがちだが、時間がかかっても、もっとひらがなを意識して読み書きしてみようと思う。2022/07/22
おさと
7
一語一語を大切に発したくなる本。言葉に宿る命、魂。「め」「みみ」「はな」は思わずなるほどと唸った。なるほど…。2016/09/23
さちこ
6
日本語ってすごい!人に教えたくなる語源がたくさん!!!2010/08/12
13km
4
縄文土器の表面をかいて(掻いて)土をかく(欠く)ことがかく(書く、描く)の起源。日本語には同音異義語がたくさんある理由がわかった!日本人はものごとを分けて考えていたのではなくて、ある現象を同じものだと思っていたなんて、なんだか子供みたいな発想をしてるあたり日本人がネオテニーと呼ばれてるのにも関係があるのか気になる。こういう日本人の感性は大切にしていきたい。2012/04/24