講談社文庫<br> 北斗の人

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講談社文庫
北斗の人

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  • サイズ 文庫判/ページ数 558p
  • 商品コード 9784061311213
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

【内容紹介】
剣に賭ける周作の悲願は、古法の兵法から合理的な竹刀剣術への創始にあった。江戸表の他流に挑むや、天賦の才は忽ち冴えて並ぶ者なく、かつて苦渋をなめた馬庭念流と雌雄を決すべく上州へ乗りこんでゆく――。奥義にいう“それ剣は瞬息、心気力の一致”北辰一刀流開祖、千葉周作の生涯を描く傑作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ポルトン

52
最初「北斗の人」ってタイトルを見た時に… 世紀末救世主伝説か!なんて思って1人でほくそ笑んだのはナイショのお話w 幼少の頃から父親、幸右衛門の養父である千葉吉野丞が編み出した北辰夢想流を学び、後に中西派一刀流の免許皆伝を得る。一刀流を離脱後、北辰一刀流を名乗り各地で道場破りしながら北辰一刀流を広めていく。 古代から続く剣術を、現代の剣道へと進化させた。 北辰一刀流始祖、千葉周作のお話。 道場破りで門弟を増やしていくくだりや伊香保神社掲額事件が面白かった。2018/06/03

り こ む ん

42
幕末に活躍した志士を輩出した北辰一刀の創始者千葉周作の青春期。一つを志、一流の流儀を編み出した彼の人生は、一つ一つが輝いてみえた。松戸でくすぶっているかと思えば、腐ることなく、しっかり我が道を開き、破門されても望むところで邁進する強さが、読んでいて気持ちがいい。佐藤孤雲居士の言葉がいい。「芸の道をきわようとすれば、はじめはすべて従順であるほうがいい。しかしその時期を過ぎてなお従順であるのはばかだ。ある時期がくればすべてにたいしてむほん人の旗をたてるがいい」2017/04/29

かつやん

26
この本は20代に読んでたのですが、面白かったという記憶があり再読。 やっぱしgood! 久々に止まらなかった!! 剣ものが好きだからか...笑 私。。。 司馬遼太郎はどれを読んでも面白いのです!合っているのかもしれない。 本作は戦国後と幕末の物語。幕末はかなり読んだので戦国時代も読んでみるかなー。 「国盗り物語」ってどうですか?織田信長の師匠か…面白いですかね? 教えてください!!! 2016/11/16

出世八五郎

24
かなり大久しぶりの司馬遼太郎。著者の作品は、一人の“男”が自問しながら上昇していくパターンが殆どで、これもそれに違いません。著者の他の作品に比べると、太平の時代が舞台なのでそのダイナミックさも微妙に落ちますが、剣豪に興味あれば問題ない。彼の道場;玄武館は東の松下村塾のようなものと考えていいかも知れない。私的にはラストステージが群馬(※母の故郷)なせいか親しみを持つ。群馬(※正確には上州)が天領というのを知ったのも収穫。他の剣豪を知りたいなら真理谷円四郎は紹介されていないけど南条範夫の武道の系譜がお勧め。2015/09/07

よしみん

19
北辰一刀流の開祖、千葉周作の半生。北辰一刀流は、かの有名な坂本龍馬や幕末の志士たちを門下生に持つという。剣術の才能を持ち、思慮深い胸に野望を持ち、常に分析し向上心を忘れない。一人の才能が何かを極め、後世の人物の人生に影響を与えていく。その姿を追う事、どういう人物だったのかと思いを巡ら事は楽しい。そして考え、また学び直すきっかけを得られたなら、幾重にも価値のある読書になるだろう。なかなか手を出せなかった司馬遼太郎作品だが案外読みやすかった。読んでみたい作品も多いので、少しずつ手にとって行きたい。2012/06/30

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