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内容説明
失敗行動や犯罪の原因は、“心”に求められることが多い。「あいつはやる気がない」「過去のトラウマだ」等々。しかし、これでは評価にこそなりえても、問題解決にはつながらない。行動分析学は、ヒト及び動物の行動を「行動随伴性」という独自の概念によって明らかにするもので、行動の原因を個体内部、つまり心ではなく、個体を取り巻く外的環境に求めていく。アメリカの心理学者スキナーが創始した学問体系である。介護や医療、ビジネス、スポーツ、家庭などさまざまな現場で応用されており、大きな成果をあげてきた。本書は、日本における第一人者による、わが国初の一般用入門書である。【目次】まえがき/第1章 心理学をめぐる誤解/第2章 行動の原理/第3章 行動をどのように変えるか/第4章 スキナーの思想と実験的行動分析/第5章 言語行動/あとがき
目次
まえがき
第1章 心理学をめぐる誤解
第2章 行動の原理
第3章 行動をどのように変えるか
第4章 スキナーの思想と実験的行動分析
第5章 言語行動
あとがき
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
124
心理学の一分野なのでしょうか?行動分析ということで比較的意思決定に関係ありそうだと思い、読んでみました。このような分析方法は精神病理学的にはかなり効果を発揮しそうな感じがします。ただこれが決定的な要因というわけではないような感じもします。この本だけだと完全な入門書的な位置づけであってもう少し深く勉強しないといけないのでしょうね。2016/04/03
さおり
72
この本は、すごい。新書という枠組みの中で、とても効率よく、それでいてわかりやすく、行動分析学の基本が解説されている。これ読んだら人生変わるという気さえする本(これをおもしろいと思えた人限定だけど)。ただ、これがどれほどわかりやすい本なのか、私はすでに客観的にみられてないからなぁ。今まで全くこの分野に接したことがない方に読んでもらって感想を聞いてみたい。とりあえず旦那さんに読んでもらいたいところだけど、その行動を強化できる自信がないしなぁ。私はまだまだだ。2015/04/27
さおり
42
例えばこの本を、高校の授業に全員が理解できるかたちで取り入れるとする。そうしたら数年後には、私たちはとても心地良い世界に暮らせるようになる。パートナーとの喧嘩も児童虐待もいじめも激減。私が園の先生方にアドバイスしなくちゃならないことも半分以下に減るんじゃないか。今、作らなあかんくて困ってるパワポ資料だって、作らなくて良いんじゃないか。はー。まぁいいや。久しぶりに読んだらやっぱりおもしろく、学びの多い本でした。2021/06/24
Yuma Usui
30
行動分析学を知りたい人はもとより該当知識のない人にも学びが多い一冊。自分や他者の行動を変える科学的な知見を得られる。ある行動について、意思ややる気や性格など「ラベリング」された理由で説明する「医学モデル」ではなく、行動が何故起きるのか/起きないのかを一連のプロセスで分析し対応できる手法は様々な場面で有用と感じた。行動には直前の状況に反応するレスポンデント行動と直後の状況を生み出すためのオペラント行動の2種類存在し、これらの行動は死人にはできない活動であるという説明も面白い。行動随伴性の強化は60秒が鍵。2021/01/04
KAKAPO
22
行動の直後または行動時に起こる変化と行動の関係が、行動随伴性。行動は、行動のもたらす効果に影響を受けるというのは、行動分析学の根本的な考え方。行動の直後に好子(行動した人にとって好ましいこと)が出現すると、その行動は将来繰り返される。また、行動の直後に嫌子(好ましくないこと)が消失するとすると、その行動は将来繰り返される。意識されなくても、随伴性が行動を制御しているのである。行動しても直後に何の変化も起こらなければ、その行動はしない。強化されない行動はしないのである。強化随伴性がなければ、行動は消える。2013/01/15
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