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岩波新書
ジャズと生きる

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  • サイズ 新書判/ページ数 230,/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004304678
  • NDC分類 764.7
  • Cコード C0295

出版社内容情報

満州からの引揚げ後,ジャズ・ピアニストの道を歩み出した少女は,才能と幸運に恵まれて,1956年,憧れの米国留学を果たし,本場ニューヨークで注目を浴びる.だが,立ちはだかる人種や性の壁,そして出産・離婚….作曲・編曲家,ビッグバンド・リーダーとしても国際的に活躍する在米の著者が,波乱に満ちた過去を初めてつづる自伝.

内容説明

満州からの引揚げ後、ジャズ・ピアニストの道を歩み出した少女は、才能と幸運に恵まれて、一九五六年、憧れの米国留学を果たし、本場ニューヨークで注目を浴びる。だが、立ちはだかる人種や性の壁、そして出産・離婚…。作曲・編曲家、ビッグバンド・リーダーとしても国際的に活躍する在米の著者が、波瀾に満ちた過去を初めてつづる自伝。

目次

1 満州に生まれて
2 戦争、そして引揚げ
3 ジャズ・ピアノの世界へ―福岡で
4 東京暮らしの楽しさ、淋しさ
5 シックス・レモンズ、コージー・カルテットの時代
6 実現した渡米の夢
7 バークリー音楽院に学びながら
8 結婚、帰国、出産
9 権力と芸術―ウィーン氏のこと
10 離婚―音楽を捨てるか、娘を手放すか
11 タバキンとの出会い、そしてロスへ
12 ビッグバンド誕生―再びニューヨークへ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kaizen@名古屋de朝活読書会

105
シックスレモンズ、コージーカルテット、タバキンが出てきます。 日本人でビッグバンドを率いた人がいるとは知りませんでした。 ジャズの一つの形式としてのビッグバンドは、あこがれの的です。岩波新書百一覧掲載http://bit.ly/10CJ7MZ2012/07/07

どんぐり

67
1996年に刊行されたジャズ・ピアニスト穐吉敏子の自叙伝。小学1年生のときにピアノを習い始め、終戦後に別府の駐留軍キャンプ「つるみダンスホール」、築地の聖路加病院将校クラブなどで演奏する。1956年に日本人として初めてバークリー音楽院に渡米。その後、結婚・出産し離婚、そして再婚。1973年に夫のルー・タバキンとビッグバンドを結成し、2003年に解散するまでの30年にわたり継続的にライブ活動を行う。これはアメリカでジャズ・プレイヤーとして成功するまでの孤軍奮闘と女性の自立を記したものであるが、一方でハンプト2016/05/05

けぴ

45
ジャズピアニスト穐吉敏子さんの自伝。戦前を中国で過ごし日本に戻ってから九州を拠点にピアノ奏者として修練を積み東京へ、さらにアメリカへ渡る。一定の評価を修めるが生活はいつも苦しい。結婚して娘を選るもジャズの為に姉に子供を預けて生活。離婚後二度目の結婚をして少しずつ好転、ロサンゼルスでビッグバンドを組みグラミー賞候補にも。日本での知名度は今ひとつですがアメリカでは成功者に。時々時間軸が前後に大きく振れていてもう少し手を入れてから出版したほうが良いと思った箇所もあったが、それも含めて生々しい一冊でした。2021/11/21

riviere(りびえーる)

22
これまでそれほど好きではなかった穐吉敏子の音楽。今年2019年お正月にテレビで見た88歳にして現役の著者と夫ルー・タバキンのライブを見て圧倒され、あらためてCDを聴き、そしてこの本を読んでみた。「ジャズファン以外の読者にも何か得るものがある内容にしたいので、私の苦しく厳しかった時代の経験を主にした」とあとがきにある。満州からの引き揚げにはじまり、渡米後の人種差別、女であること、子育ての失敗、離婚再婚そして人の暖かさ…。才能に恵まれしかも努力を怠らない魅力的な人と思いました。2019/01/28

大奥のじぃ

19
穐吉敏子さま、1929年生まれの93歳現役のJAZZピアニスト。生粋のミュージシャンである。初めて出会ったのが1978年ごろ・・・彼女の人生ではもう油の乗ってる時期である。大分で観た時には日本語に変なアクセントのあるおばさん・・・としか印象に無かった。 ここまでJAZZとともに生きることができるって うらやましいと思うとともに、本書は ミュージシャンの本人の気持ちが伝わる作品で一押し。2023/09/21

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