第277回新宿セミナー@Kinokuniya「武田徹VS.津田大介VS.森健『フェイクニュース時代のノンフィクション』」※本講演は終了しました

第277回新宿セミナー@Kinokuniya

大宅壮一文庫ノンフィクションフォーラム
武田徹VS.津田大介VS.森健
「フェイクニュース時代のノンフィクション」

270s
日 時
2017年9月29日(金) 19:00開演(18:30開場)
会 場
紀伊國屋ホール (紀伊國屋書店新宿本店4F)


出 演
武田徹津田大介森健司会:大宅映子   


内 容
フェイクニュース時代のノンフィクションとは
 ウェブ化の進行とともに活字離れが進み、雑誌・書籍の売り上げが低迷している。この影響で、じっくり時間をかけて取材してきたノンフィクションライターの仕事が難しくなり、大きな反響を呼ぶノンフィクション作品が生まれにくくなっている。
紙媒体だけでは、ノンフィクションを読む読者はさらに減りかねない。ノンフィクションが生き残るために、今後ネット媒体に軸足を移すと、データとして消費される可能性が強まるだろう。そうなれば、編集者との共同作業で維持してきた作品の質や品質管理も、低下の一途をたどる心配が強まる。
虚偽でも個人の感情に訴えるものが力を持つフェイクニュースやポストトゥルースが幅を利かすこの時代に、事実を丹念に積み上げるノンフィクションは、いったいどうすべきか――。
ネットという切り口から世の中の事象を伝えるジャーナリストとなり、いまやカリスマとして時代の最先端を走る津田大介氏、近著『日本ノンフィクション史』でノンフィクションがどう誕生・発展し、どんな可能性があるのかを追求した武田徹氏、『小倉昌男 祈りと経営』で第1回大宅壮一メモリアル日本ノンフィクション大賞を受賞し、唯一の大宅賞二度受賞の森健氏の3人が、ノンフィクションの新時代に向けて鋭く斬り込んでいく。


入場料金 [全席指定]
1,000円

チケット取り扱い
発売開始:8月4日(金)10:00~

店頭販売
キノチケットカウンター (新宿本店5階/店頭販売 受付時間10:00~18:30)

キノチケオンライン】(24時間受付)


プロフィール
武田徹.jpg武田徹 (たけだ・とおる):ジャーナリスト、評論家。1958年東京都に生まれる。国際基督教大学大学院比較文化研究科修了。恵泉女学園大学人文学部教授などを経て、専修大学文学部人文ジャーナリズム学科教授。
『流行人類学クロニクル』でサントリー学芸賞社会風俗部門を受賞。著書に『日本ノンフィクション史』など。


津田.jpg津田大介 (つだ・だいすけ):ジャーナリスト/メディア・アクティビスト。ポリタス編集長。1973年生まれ。東京都出身。早稲田大学社会科学部卒。早稲田大学文学学術院教授。
テレ朝チャンネル2「津田大介 日本にプラス+」キャスター。J-WAVE「JAM THE WORLD」ナビゲーター。ソーシャルメディアを利用した新しいジャーナリズムをさまざまな形で実践している。

森 健氏BU写真.jpg森健 (もり・けん):ジャーナリスト。1968年、東京都に生まれる。早稲田大学法学部卒。在学中からライターを始めた。『「つなみ」の子どもたち』で、第43回大宅壮一ノンフィクション賞受賞。
2017年「小倉昌男 祈りと経営」で、第1回大宅壮一メモリアル日本ノンフィクション大賞と、第22回小学館ノンフィクション大賞をダブル受賞した。

大宅映子理事長mini.jpg大宅映子 (おおや・えいこ):評論家。公益財団法人大宅壮一文庫理事長。大宅壮一氏の三女。
数多くの審議会委員を歴任し、常に異なる視点からのコメントを心掛ける。


[写真提供] 武田徹、森健(文藝春秋)、津田大介(中央公論新社)、大宅映子(ホリプロ)

お問合せ
紀伊國屋ホール 03-3354-0141 (10:00~18:30)

日本ノンフィクション史 ルポルタ-ジュからアカデミック・ジャ-ナリズムまで

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武田徹 / 中央公論新社
2017/03出版
ISBN : 9784121024275
価格:¥950(本体¥880)

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「非」フィクションとして出発したノンフィクション。
本書は戦中の記録文学から、戦後の社会派ルポルタージュ、週刊誌ジャーナリズム、『世界ノンフィクション全集』を経て、70年代に沢木耕太郎の登場で自立した日本のノンフィクション史を通観。80年代以降、全盛期の雑誌ジャーナリズムを支えた職業ライターに代わるアカデミシャンの活躍をも追って、「物語るジャーナリズム」のゆくえと可能性をさぐる。

小倉昌男祈りと経営 ヤマト「宅急便の父」が闘っていたもの

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森健 / 小学館
2016/01出版
ISBN : 9784093798792
価格:¥1,728(本体¥1,600)

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2005年6月に亡くなったヤマト運輸元社長・小倉昌男。「宅急便」の生みの親であり、ビジネス界不朽のロングセラー『小倉昌男 経営学』の著者として知られる名経営者は、現役引退後、私財46億円を投じて「ヤマト福祉財団」を創設、障害者福祉に晩年を捧げた。しかし、なぜ多額の私財を投じたのか、その理由は何も語られていなかった。著者は丹念な取材で、これまで全く描かれてこなかった伝説の経営者の人物像に迫った。
第22回小学館ノンフィクション大賞、第一回大宅壮一メモリアル日本ノンフィクション大賞受賞作。

「ポスト真実」の時代 「信じたいウソ」が「事実」に勝る世界をどう生き抜く

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津田大介、日比嘉高 / 祥伝社
2017/07出版
ISBN : 9784396616113
価格:¥1,620(本体¥1,500)

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大宅壮一のことば

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大宅壮一、大宅映子 / KADOKAWA
2017/02出版
ISBN : 9784046018953
価格:¥1,296(本体¥1,200)

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