出版社内容情報
「非」フィクションとして出発したノンフィクションの歴史を通観。事実と創作のあいだで揺れる「物語るジャーナリズム」のゆくえとは。
内容説明
「非」フィクションとして出発したノンフィクション。本書は戦中の記録文学から、戦後の社会派ルポルタージュ、週刊誌ジャーナリズム、『世界ノンフィクション全集』を経て、七〇年代に沢木耕太郎の登場で自立した日本のノンフィクション史を通観。八〇年代以降、全盛期の雑誌ジャーナリズムを支えた職業ライターに代わるアカデミシャンの活躍をも追って、「物語るジャーナリズム」のゆくえと可能性をさぐる。
目次
第1章 ルポルタージュと従軍報告―大宅壮一とノンフィクション1
第2章 社会派ルポルタージュと新中間層の擡頭―大宅壮一とノンフィクション2
第3章 トップ屋たちの蠢動―梶山季之と草柳大蔵の引力と斥力
第4章 古今東西森羅万象を描き出す―筑摩書房『世界ノンフィクション全集』
第5章 テレビの参入―ドキュメンタリー映画から『ノンフィクション劇場』へ
第6章 ニュージャーナリズムと私ノンフィクション―大宅壮一ノンフィクション賞と沢木耕太郎
第7章 なんとなく、ケータイ小説まで―文学とアカデミズムの間に
著者等紹介
武田徹[タケダトオル]
1958年(昭和33年)、東京都に生まれる。国際基督教大学大学院比較文化研究科修了。ジャーナリスト、評論家。恵泉女学園大学人文学部教授などを経て、2017年4月より専修大学文学部教授。『流行人類学クロニクル』でサントリー学芸賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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