先輩社員の声 海外でのお仕事 シンガポールエリア 男性:公立大学 文理学部

これまでの職務経験

大学・企業向け専門書営業販売(7年)。ロンドン物流基地の立上げ(2年)。
洋書の商品企画・マーケティングおよび調達事務(ロンドン5年・東京4年)
シンガポール現地法人統括(現職・今年で5年目)

現在のお仕事

シンガポール店

シンガポールで書店を運営しています。
現在同国にある4店舗・1営業所を統括しています。
多民族・英語圏の当マーケットで英語、日本語、中国語、その他言語の書籍をいかに効率良く販売しながら当社のブランド力を高めてゆくか、挑戦の毎日です。

なぜこの会社を選んだか

知識社会のバックボーンを担う出版流通の旗手としての魅力。
知のメディアとしての出版とその具現としての書物。
本に携わる仕事がしたい、という大分類的な願望だけをもって門を叩きました。
書店というと小売のイメージが先行していたのですが、大学や企業など機関顧客への納入を通じて、学術、産業界における研究活動をサポートしている当社のもう一つの側面を知ったとき、これはと思いました。
書物のかたち自体の魅力もさることながら、知識社会を支える情報ヴィークルの代表格である本は、古今東西、あらゆる分野で尊ばれてきました。
国内外の出版流通に係わることで、商品内容や仕事のスコープに壮大な広がりがあるように感じられたのです。
実際その感覚は間違っていませんでした。

仕事の魅力や喜びは?

わかる人にわかってもらえた時は心からうれしい。
専門洋書のマーケティング担当だった時。
おそらくは永遠の課題かもしれないけれど、研究者など専門家のお客様に対して、いかに的確かつタイムリーに必要な出版情報を届ければよいか皆で悩みました。
プロジェクト・チームを作り、ウェブ配信システムを構築することになり、数ヶ月かかって詳細を詰めいよいよ発進。
上々の反応にまずは安堵。
ただお客様から直に声を聞く機会が少なく、まだまだ改良余地ありと思っていました。
その後シンガポールに来て、あるとき日本史専攻の華人研究者に同システムを紹介したところ、大絶賛。
日本の外で思いもかけず、でもわかってもらえる方に評価して頂いて本当にうれしく思いました。

今だから話せる失敗談

短気は災いのもと。急がば回れと痛感。
入社一週間。
今日は初めて営業所長と一緒に得意先回りという日。
運転も営業の大事な仕事の一つですから、管内道路の把握という研修目的もあって、自分がハンドルを握りました。
社名入りの営業車を快調に転がして...、といい気になっていたのでしょうか。
午後になってふと気がつくと時間が押しています。
お客様との約束もあり、今のようにケータイもない時代でだんだん焦ってきました。
ここはちょっと急いで、とアクセルを踏み込んだ次の瞬間、前方左側に手招きしながら出てくるお巡りさんの姿が。
生まれて初めてのスピード違反はさておき、訪問が遅れお客様にも営業所長にも迷惑をかけてしまいひたすら反省でした。

就活中の皆さんへ

今とわたしの時とでは制度やその他諸々の状況が全く違うと思います。
ただ、根本的に変わらないと思えるのは、自分なりの職業観というものをもって企業選びをするのが得策ということです。
わたしの場合は、第一に同じ業態の中で時間をかけて自分の専門性を高めたい、ちょくちょく転職するのではなく腰をすえて何かをやってみたい、という思いがあったので、その観点からやり甲斐がある仕事かどうかを判断しました。