内容説明
四月一日のW大講堂前を皮切りに開始された連続爆破事件。ハンドル・ネーム≪火刑法廷≫の犯行予告はなにを語る。故郷を捨ててさまよう少年、過去を引きずる男女、我が子を亡くした父。魂の置き場を喪失したものたちが、巨大都市・東京で交錯する時、その救済は何処(いずこ)に。建築探偵シリーズ第二部、堂々の完結。 (講談社文庫)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
gonta19
111
2011/8/15 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。 2018/2/23〜2/28 建築探偵シリーズ15冊のうち10作目、第2部の完結編。 途中まで、神代先生が主役で、おなじみのトリオは綺羅の棺で書かれていたマレーシア滞在中という時期。このシリーズは大好きなんだが、今作は何故か入り込めなかった。残り5冊、第3部に期待。2018/02/28
優希
73
連続爆破事件と魂を喪失した人々が交錯する東京の物語。事件を追っていく要素に関しては、若干ミステリーとしては薄い気がしましたが、その分都会の不安定な雰囲気が醸し出されているような気がしました。救いはどこにあるのかという視点で読むならば深みに入り込める作品だと思います。2018/04/08
coco夏ko10角
22
建築探偵シリーズ14冊目。綺羅やアヴェマリアと時系列が少しかぶる頃。主な語り手は神代先生。今回の事件はニュース的に今までで一番大きい。カゲリとかおるさんの時も思ったけど、神代先生とのあのやり取りが彼氏と彼女の親みたいだ。第二部完・とのことだけど区切りになるようなことは?次から何か始まるのかな。2017/12/18
kate
21
建築探偵二部完結編。前作と時間が被るため前半は神代さんの一人称で始まります。東京都で起こる連続爆破事件を追っていくストーリーですがミステリとしては弱め。その分京介のアンバランスで危うい感じが際立った作品。ともすれば重くなりがちな物語の中で神代さんのキャラは良い清涼剤になってます。2014/05/29
コス
19
今回は通算10作目、そして第2部完結の作品です。今回は今までの作品とは異色になっており、火刑法廷という名のテロリストが東京で爆弾騒ぎを起こし、これを解決していくというストーリー。完結という割には今までの流れは継いでいなかったなという印象です。2014/10/05