シェイクスピア 愛の言葉

著者名：小川絵梨子【著】

ディスカヴァー・トゥエンティワン（2012/09発売）

• ISBN：9784799312001

内容説明

心のそこから好きだった。
　好きという気持ちでいっぱいだった。
　だからいま、私の心はなくなった。
　私の心は空っぽになった。
新進気鋭の演出家・小川絵梨子編訳、シェイクスピアの愛の名言集、ついに発売！
『ロミオとジュリエット』『十二夜』『夏の夜の夢』『アントニーとクレオパトラ』など、シェイクスピア戯曲のタイトルは、誰もが一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか？　その名作の数々は、現代でもさまざまな演出や脚本、俳優たちによって演じられています。とりわけ、恋愛のせつなさやもどかしさ、喜び、悲しみを言葉には、シェイクスピアの時代から400年を経た今でも、ハッと胸を突かれます。
本書では、シェイクスピア戯曲のなかから、恋と愛についての言葉をセレクトし、超訳しました。今のあなたにぴったりの「恋の言葉」が必ず見つかることでしょう。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[凛]

読み終えた後、シェイクスピアの作品がとても読みたくなること間違いなしの一冊です。シェイクスピアの作品に恋や愛は欠かせないものであり、また、現代まで彼の作品の格言が紹介されている事からも、時代が変わっても恋愛に関する共感が短いフレーズに詰まっているのだなと思いました。個人的に、夏の夜の夢が大好きで、そこからの引用も多くまた再読したくなりました。以下メモ。早くできたものは早く壊れる/男よりも男気がある女は、男にも女にも慕われる。

2024/06/27

[なむさん]

恋とは、愛とは、男とは、女とは、時代や国が違ってもあいも変わらずそれぞれが同じようなことを繰り返しているんだなぁと思いました。シェイクスピアの時代と比べて、小さいものや、大きすぎるものが見られるようになり色んなことが判明していく中で、大昔から、大勢で取り組んでいるのに未だ解明されていないであろう”愛”とはなんと難解で奥深いのか。「”でも”はまるで死刑執行を伝えに来る看守の足音」「あの人はまるで偶然手に入った宝石」など、心で感じつつも言語化できずもやもやしていたものが美しく表現されていて感動。原著読みます。

2019/11/08

[moon]

何よりも大切なのは、自分に誠実であること。 そうすれば、必ず他人にも、誠実でいることになる。

2020/02/17

[安眠ちゃん]

1度でも恋をしたことがある人なら「わかる、わかる」と思ってしまうような言葉ばかり。 「意訳」と書かれているだけあって とても読みやすいし、恋をしている時だったら登場人物のセリフに自分の心を重ねていたかもしれない。 シェイクスピアはマクベスやハムレットあたりしか読んでなかったけれど、この本のおかげで他にも読みたい作品に出会えたことは嬉しい収穫。

2023/12/09

[ベリル]

【Library】美しい言葉と思想でエネルギーが満ちるような気がして、あっという間に読了。教養があるわけではないので、シェークスピアの作品の多くを知らないけれど、それでもしっとりと沁みる超訳だった。面白いことに、シェークスピアの本を読みたくなる以上に、彼の劇が観たくなった。訳者の才能なのだろう。

2018/01/19