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内容説明
精細きわまる読解が旧来の作品理解を一変させる
「読む」とはいかなることか
細部相互の齟齬と照応。差異と類似の共鳴。一個のテクストに対してここまで肉薄した試みはあっただろうか。著者の代表作にして批評の一大金字塔。
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『ボヴァリー夫人』についてわれわれは何を知っているだろうか。散文形式のフィクションを読むにはどのような態度が必要なのか。「散文は生まれたばかりのもの」という歴史認識とともに書かれたフローベール最初の長編小説には、とらえがたい「不確かさ」と「曖昧さ」がある──。細部の意義深い配置である「主題論」的体系と語りの形式を含めた物語を意味する「説話論」的構造。テクストを組織する両者の絡み合いや発生する意味作用の精細な分析は、作品の思いもよらない側面を浮かびあがらせる。一個の作品に対し、かつてこれほどまで肉薄した試みはあっただろうか。関連論考を付した決定版。
【目次】
Ⅶ 類似と齟齬
Ⅷ 虚構と表象
Ⅸ 言葉と数字
Ⅹ 運動と物質
終章 読むことを終えるにあたって
註
補考 散文は生まれたばかりのものである――『ボヴァリー夫人』のテクストに挿入された「余白」についての考察
もろもろの謝辞――あとがきにかえて――
文庫版あとがき
書誌
人名索引
目次
Ⅶ 類似と齟齬/都市/農場/兄妹/特性/ぎこちなさ/まどろみ/閉所/失神/五フラン金貨/Ⅷ 虚構と表象/モデル/Amor nel cor/レオンス/虚構/かのように/指標/表象/描写/相似/疑念/Ⅸ 言葉と数字/三部/五十八歳/九月四日月曜日/四頭立ての馬車/民主化された破産/ある日/翌日/三重の棺/Ⅹ 運動と物質/往診/小川/よろけ、かがみこむ/傾斜/深淵/液化/比喩/揺籃/気化/終章 読むことを終えるにあたって/声と怪物/美貌と転調/風俗と文学/匿名の声/補考 散文は生まれたばかりのものである──『ボヴァリー夫人』のテクストに挿入された「余白」についての考察/もろもろの謝辞──あとがきにかえて──/文庫版あとがき/書誌/日本語文献/BIBLIOGRAPHIE/人名索引
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