内容説明
ここ数年、障害者福祉の世界では利益優先の事業者が多く出現し、利用者・家族・スタッフの人生や生活が狂わされるケースが増えている。背景には「施設から地域社会へ」という国の政策があるが、参入ハードルは低く、不正のチェックは追いついていない。その隙を突いて税金と利用者を食いものにする事業者やコンサルが現れ、社会保障費をますますひっ迫させているのだ。障害者の就労支援、高齢者介護、精神科の訪問看護、ホスピス型住宅……巧妙な福祉ビジネスの実態と制度の問題点を徹底追及する。
目次
まえがき
第1章 障害者福祉は儲かる?
第2章 常識外れだったグループホーム大手「恵」
第3章 チェーン店のような精神科訪問看護
第4章 「荒稼ぎ」ホスピス型住宅のカラクリ
第5章 陰にいる福祉コンサルタント
第6章 障害者雇用の「数」を増やすあの手この手
第7章 行政は何をやっているのか
あとがき
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
素人
4
金儲け目当ての悪質な事業者に障害者と納税者が食い物にされている、といった単純な話ではないと感じた。超えたらまずい一線はあるにしても、うちは完全にシロなんて言える事業所はほとんどないんじゃないか。働く人個人のレベルで見ても、しんどさの割に手を抜きたくなった時に歯止めになるもの(社会的評価とか収入とか)が少ない仕事だと思う。微妙に知ってる会社も出てくるし、読んでてなんか疲れた。福祉とか障害者のことはしばらく考えたくない。2026/09/25
ひとりっ公
3
福祉分野は常に人手不足で、制度も未熟。それをハックする民間事業者がいても不思議じゃない。とはいえ、儲からなければ事業者は増えないし、事業者が増えなければ制度の網からこぼれ落ちる障害者やその家族が苦労する。2026/09/27
せいじ
0
6章に「障害者雇用促進方」で一定以上の規模の会社は障害者を雇用する義務があり、年々法定雇用率が引き上げられている話が出てくる。 法連遵守に則るために、実際は雇いたくはない障害者を雇用し、その仕事を割り振らなくはならない大手企業にとって、賃金+αの手数料等を支払ってでも、農場などに障害者を集めて働かせている体にしてくれる「障害者雇用代行ビジネス」は渡りに船なのだろう。 また、そういった法の目をくぐるような業者や事業所をチェックする法整備は進んでも、それを実行するための公務員の数が足りないという話。2026/10/01




