SB新書<br> 恐怖の民俗学

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SB新書
恐怖の民俗学

  • 著者名:島村恭則【著】
  • 価格 ¥1,045(本体¥950)
  • SBクリエイティブ(2026/08発売)
  • ポイント 9pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784815642075

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内容説明

見てはいけない。

あの世からの声、不気味な裏山、ニュータウンの亡霊、忽然と消えた黒い人影……

ひとは、この世ならざるものをなぜ見出し、いかにして語ってきたのか。
境界に「気配」を感じ、怨霊は生者を祟り、禁忌はひとり歩きする。

本書では、妖怪から幽霊、都市伝説、ネット怪談まで、民俗学の視点から恐怖の「深層」を探る。
私たちをとらえて離さない、忌まわしくて魅力的な恐怖の正体とは――。

※カバー画像が異なる場合があります。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

佐倉

21
宮古島狩俣でのフィールドワークの事例や、そこから導き出される霊力→精霊→神という島村氏の理論、祭祀者たちによる祭祀法の更新による軋轢の話など興味深いところも多かったが、妖怪学にしろ認知科学的なアプローチにしろここ10年20年の研究のとてもざっくりしたまとめという感じ。「妖怪は人間による自然への上から目線を手に入れることで生まれる」という繰り返し出てくる表現は神を自然に代入した零落理論の再話みたいな感じがあり、氷厘亭氷泉氏のポストにもあるが井上→柳田→水木はざっくりすぎるのではないかという感じもある。2026/09/23

Nao Funasoko

18
導入部で私も何度となく釣りや観光で訪れたことがある宮古島の狩俣地区でのフィールドワークの話しだったこともあり興味深く読了。 「恐怖」について民俗学的にその正体を解き明かしていく一冊。読みやすく論理的に解説されているものでいわゆるオカルト系の怖い本ではない。 2026/09/21

歩月るな

13
人間の素晴らしさは、勇気のすばらしさ。ノミと同類とまでは言わんが、飛んで火にいる夏の虫、ともあれ人間が恐れ(畏れ、怖れ)を無くしたら、虫の知らせも来てくれないんだろうな。それに名前がついているかどうか、そういう混沌を秩序立てる事が、名前を付ける事で意識下においては管理下における。上から目線、は自戒的ではあるけれど、名前がついていようといまいと、生き残るための知恵。人間賛歌。2026/09/29

わ!

9
タイトルは、少し胡散臭くすら感じられるのだが、いたって真面目な民俗学の本である。いやいや本当に良書である。著者のスタンスが明確で、そのまま怪異に対して明確な分析が述べられているところなどはすごい。フィールドワークで得た情報から人伝てで聞いた情報などに対しても、どのように解釈して取り込むべきかがわかりやすく書かれている。巻末にも書いているように、著者自身があまり妖怪だの怪異だのに執着がないことが、逆に力が抜けて、すべてを分かりやすくまとめきれているのかもしれない。実話怪談を付けたのは、付録のつもりだろうか?2026/09/15

ふるい

9
人類はいかにして自然の脅威や不条理な死といった「原初的恐怖」と向き合ってきたのか。近代化とともに、それらの恐怖を分類し名付けることによって「妖怪」や「幽霊」として飼い慣らすことが出来るようになった。しかし、現代においても「原初的恐怖」は心霊現象の体験談や、モキュメンタリーホラーやリミナルスペースなど新しい形での表現の中で存在し続けている。宗教認知科学についてもっと知りたくなったので、参考文献にあった『神を生み出す脳』を読んでみようかな。2026/08/31

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