内容説明
「かつて使われていたけれど、現在では全く使われていない漢字」を、本書では「絶滅漢字」と名付けました。
ヘンテコな形の字や、読み方が「なぞなぞ」みたいな字など、絶滅してしまった漢字の、知られざるエピソードを解説!
さらに、奈良時代から昭和まで、日本国内に残る無数の文献を博捜し、その字が生きていた(実際に使われていた)事例も、多数紹介!
そして巻末には、どの漢和辞典にも載っていない「絶滅漢字字典」を収録しています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
へくとぱすかる
37
単に珍しい漢字を集めただけではなく、来歴、そして絶滅寸前の現況までを紹介。江戸時代の毛筆や版本、近代の活字本の図像などで実物をしっかり確認できるのは、実証のためとはいえ大変な労力がかかっているだろう。こうしてみると新しい字がさりげなく創作されていた手書き文化の時代の融通無碍さには驚くしかない。規範を絶対視しないで、実用に徹したバイタリティーすら感じられる。魚・鳥の名にひとつずつの章が割り当てられているのも、その字種の多さを示していて興味深い。外来語・略語略字のための新作字が多いのも「漢字」としては不思議。2026/08/28
Koning
37
Xでフォローしている俺様漢字辞典作ってるという凄い人の初書籍。今は使われなくなったがかつては国内で使われていた漢字を紹介。きわめて簡潔だけれど、この方の本命の辞典が楽しみであります。で、絶滅危惧というか絶滅略字のあたりは、最近の簡体字と同一視されたり、ゲバ文字と思われたりのあれこれが江戸以前から使われている文字が在ったりというのが紹介されてて面白いですね。でもこれらの文字の使い方にイデオロギー入るとこうして絶滅の引き金になるのだなぁと(うん。イデオロギー撲滅せねば(違2026/07/30
FOTD
22
これはすごい。読めないし、調べられない。「かつて使われていたのに、今は誰も使っていない」漢字=“絶滅漢字”、ということのようだ。例えば、「米」の左側に「鳥」と書いた漢字がある。これは「すずめ」と読む。山編の「峠」は「とうげ」と読むけれど、糸編だったら「しどろもどろ」。見ているだけで面白いし、解説を読んでさらに面白い。 え! ヘクタールを表す漢字が2種類あるとは面白い! などなど、かなり面白い読書だった。2026/08/07
☆ひとこぶラクダちゃん☆
7
現在では使われていない『絶滅漢字』を使用例、溢れ話と共に解説されています。面白かったのは蛤が逆さまになった漢字。読み方は『ぐりはま・ぐれはま』現代のグレるの語源。驚いたのは、コンクリートにも漢字があった事。『上にコンクリ、下に土』と書かれており、ツッコミたくなる漢字です。古い文献等、何かの機会に読めたら、ニンマリしますね。2026/09/03
siomin
2
過去の文献に載っていたが今の漢字辞書には載っていない漢字を集めた一冊。今となっては読み方も分からない漢字が結構あるようだし,それを丹念に集めた著者,ユニコードにも載っていないような漢字を作字した印刷所の労力は相当なものだと思います。明治期に西洋の文化が入ってきたときに専門用語を無理に漢字にしたりだとか,その地域だけでの魚の呼び名を漢字にしたりだとか,いろいろあるんだなと思います。さらに,難しい漢字を書くのは面倒だから略字にした例も紹介されている。必要になれば漢字は生まれるし,必要なくなれは廃れてしまう。2026/08/30
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