集英社文芸単行本<br> 森羅記 三 流星の塵

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集英社文芸単行本
森羅記 三 流星の塵

  • 著者名:北方謙三【著】
  • 価格 ¥2,090(本体¥1,900)
  • 集英社(2026/07発売)
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  • ISBN:9784087700480

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内容説明

北条時頼は執権を辞し、最明寺入道と呼ばれる身となった。軛から解き放たれたためか、不思議と大モンゴル国が、高麗が、南宋が、日本の輪郭がよく見える。この国を滅ぼさせてはならぬ。使命感は一層強くなっていた。幼い時宗を長い旅に出し、自らも様々な人間に会った。夏島では造船が進み、妻の葛西が独自に開いた交易の道も藤乃、今福船隊の働きで太くなってきている。だが、時間が足りない。そんな感覚を拭い去ることはできなかった。
高麗は京や大宰府への使者もむなしく、大モンゴル国による殲滅戦の様相を呈していた。風の王・波瀬祐佳を筆頭に一族は、ある限りの力を振り絞って、高麗王族の血をひく張結華を守りぬく決意を固める。ただ、愛ゆえに。
クビライは、ムスリムの商人だったアフマドやバアトルの子・安童と定童を臣下に入れるなど、ますます勢力を拡大しつつ、末弟のアリクブケの度重なる挙兵を「兄弟喧嘩」としてあしらい続けた。これは帝の継承争いなどではない。だが、真意が末弟に伝わることもまたなかった。南宋の将軍・孟宣を蹴散らし、鉄壁に思えた襄樊の堅牢な守りに罅を入れ……闘いの先にあるのは、あの日、草原に似たようにも思えた海だった。

運命は、海にあり――希望の第三巻!!

■著者プロフィール
北方謙三(きたかた・けんぞう)
1947年佐賀県唐津市生まれ。中央大学法学部卒業。70年、同人誌に発表した「明るい街へ」が雑誌「新潮」に掲載され、デビュー。81年『弔鐘はるかなり』で単行本デビュー。83年『眠りなき夜』で第4回吉川英治文学新人賞、85年『渇きの街』で第38回日本推理作家協会賞長編部門、91年『破軍の星』で第四回柴田錬三郎賞を受賞。2004年『楊家将』で第三八回吉川英治文学賞、05年『水滸伝』(全19巻)で第九回司馬遼太郎賞、07年『独り群せず』で第1回舟橋聖一文学賞、10年に第13回日本ミステリー文学大賞、11年『楊令伝』(全15巻)で第65回毎日出版文化賞特別賞を受賞。13年に紫綬褒章を受章。16年「大水滸伝」シリーズ(全51巻)で第64回菊池寛賞を、17年同シリーズで第6回歴史時代作家クラブ賞特別功労賞を受賞。20年に旭日小綬章を受章。24年『チンギス紀』(全17巻)で第65回毎日芸術賞を受賞。『三国志』(全13巻)、『史記 武帝紀』(全7巻)ほか、著書多数。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

172
北方 謙三は、永年に渡って新作をコンスタントに読んでいる作家です。これまでの大水滸伝シリーズを、全巻完読しております。 著者最期?の歴史長篇シリーズ、「森羅記」第三弾、クビライ大モンゴル国皇帝の時代に突入、まだ大きな動きはありません。北方 謙三の筆は衰えていないので、今後の展開が楽しみです。 https://www.shueisha.co.jp/books/items/contents.html?isbn=978-4-08-770048-02026/08/20

パトラッシュ

123
遂にクビライが弟との争いを制して大モンゴル皇帝に即位するや、これまでの反動のように国を発展させるため能力を見込んでいた人材を次々と引き上げていく。全ては祖父チンギスの偉業を継ぎ、巨大な帝国を築き上げるために。一方、モンゴルを警戒し水軍創設や情報収集を進めていた北条時頼は、来たるべき戦いに備えて息子時宗を秘かに大陸へ送り出す。大政治家2人の未来を見据えた動きが、本格的に動き出した瞬間が捉えられる。次巻ではクビライと時宗の知られざる邂逅が描かれる予感がして、こんなシーンを大河ドラマで見たかったと胸がときめく。2026/09/12

まえぞう

30
第3巻では、クビライが帝位につき、成長した時宗も旅にでます。まだまだ長く続きそうな物語ですが、間に入ってくるであろう水師の漢たち(女性もいますが)の今後の立ち位置が複雑になりそうな予感がします。2026/07/08

baba

29
シリ-ズ3作目で膨大な登場人物や果てしない大陸の地名が少しずつ覚えて動き出しました。ついにクビライがモンゴルのカーンになり、鎌倉でも時宗が疱瘡に罹ったことにしてウラジオストクに赴き、大水滸伝、チンギス紀に続く大陸と日本の今後の展開が楽しみです。2026/09/28

マムみかん(*ほぼ一言感想*)

24
兄の死で、ついにクビライは皇帝となる。 時宗も日本の命運を支える覚悟を決め、世界を知るため大陸へ渡る。 モンゴル、日本、高麗、南宋。 それぞれの思惑や事情が交互に描かれるので、登場人物一覧や地図をチラ見しながら読む。 北方作品らしい熱い場面も多く、飽きずに楽しめた☆2026/08/16

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