内容説明
荒れる選挙とモラルの欠如、民主主義は地方からぶっ壊れている!
なぜ「無法者」が議員になってしまうのか?なぜ選挙が「デタラメ」にハックされてしまうのか?
近年、日本各地の地方自治体で、
・学歴詐称や倫理問題を抱えた首長
・ヘイトスピーチやデマを平然と垂れ流す議員
・陰謀論や排外主義を主張して当選してしまう議員
が見受けられる。
かつて「泡沫候補」と呼ばれたユニークな候補は、もうその「面白さ」を失い、単に民主主義を破壊する存在になりつつある。
これらは単なる「人物の資質」の問題ではない。
人口減少、産業空洞化、外国人労働への依存、環境問題、文化摩擦、情報環境の劣化といった地方が抱える構造的問題が、
倫理なき政治家や分断を煽る勢力にとって“利用しやすい土壌”になっているのではないか?
本書は、地方議会・地方選挙の現場に赴き、その様子をつぶさに報じてきた6人の視点で、「なぜ地方から民主主義が壊れているのか」を多角的に検証した書籍である。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
月をみるもの
19
N国や維新、兵庫県の話は大手メディアやSNSでもある程度背景が把握できる。しかし伊東市の話は、たんなる市長の学歴詐称ではなく、まさしく地方政治の限界というか在り方そのものが反映した結果なのだと実感させられた。参政党の地方での強さも謎だったが、なるほどそういうシステマティックな方法論が背景にあるのか、、、と納得。「地方選挙に新興勢力があらわれて活性化する。そのこと自体は悪いことではない」し、(政治的主張はともかく)実現のための方法論自体には見習うべき点もあるのだから、まだまだ希望はある(と思いたい)。2026/07/18
どら猫さとっち
12
民主主義崩壊は、地方政治から始まる…。デマと中傷が横行する兵庫県知事問題、前伊東市長の学歴詐称、参政党の地方当選増加、維新の会の独裁政権の内実…。政治とモラルの欠如と劣化、荒らされる選挙、今の日本の政治は、かつてないあり得ない危機に晒されている。6人の論者が読み解き斬る、極悪政治の裏側。本当に崩壊しているのは、いったい誰か。本書を読めば、それがわかるはずだが、同時に恐ろしさも垣間見える。その現実を自覚するも無視するも、実は他ならぬあなた自身でもあるのだ。2026/07/06
Kooheysan
9
「民主主義」「選挙」がキーワード。そのものの危うさを総括的に論じた最後の2つの章がこの本の要点かと思います。その前に、前伊東市長・参政党・維新の会・N国の4つの具体的事例が配置されており、きちんと地方政治の現場を基にした作品になっているのがさらによいです。特に「誰が田久保眞紀市長を生み出したのか?」はメディアの面白おかしい報道の裏に隠された生々しいルポであり、これは読む価値があると思います。身近な政治がどんどんおかしくなっている現状、わかりやすい政治なるものが本当にいいのか考える必要があります。2026/07/06
Akio Kudo
3
★★★★★ 全ての著者の濃密な知性に圧倒される。特に最後の菅野の民主主義の怖さは誰もが危険性の認識すべきだ2026/07/03
みじんこ
2
伊東市の地域事情やメガソーラーの実情は半移住民の筆者だからこそ書けたと感じる。参政党員の活動の熱心さやフランチャイズ組織としての維新、不祥事続出でも支持される理由は個人的疑問も一応は解けた。最後の兵庫県知事問題と『ザ・フェデラリスト』のマディソン、「生の多数決」の危険性・濾過装置としての議会の話は過激な発言が目立つ筆者ながら非常に論理的で印象がやや変わった。SNSで政治家が直接主張を伝えられる現状は一長一短、またポスター代の選挙錬金術等、選挙ハック的手口をうまいこと考えたなで済ませてはいけないとも思った。2026/07/10




