内容説明
織田信長の死後5日間に、何があったのか?
徳川家康を守るべく暗躍する異能の伊賀者たちを描く歴史エンタメ巨編
司馬遼太郎賞受賞作『ナポレオン』などでヨーロッパにおける数多の戦いを描いてきた著者が、「戦国時代最大の謎」に迫る。
織田信長、死す。突如として明智光秀らに追われる身となった、信長の盟友を襲う数々の危難――。襲撃者は甲賀者か。彼らを雇うのは光秀なのか、それとも……。家康らの決死の逃避行を描く、血湧き肉躍る歴史アクション!
直木三十五賞など受賞の実力派作家が、諸説紛々の「本能寺の変」と家康「伊賀越え」ルートの謎に迫った、読売新聞オンライン好評連載待望の書籍化。
【目次】
一、変の巻
二、転の巻
三、越の巻
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
158
佐藤 賢一、五作目です。本書は、著者版本能寺の変&伊賀越えでした。続編もありそうな感じです。当時の忍びは、現在の特殊部隊&スパイに近い感じなんでしょうね。 https://www.yomiuri.co.jp/novel/archives/20260511-GYT8T00119/2026/05/25
パトラッシュ
128
本能寺の変から伊賀越えが成功するまでの家康の逃避行は有名だが、そこには伊賀忍者による影の護衛があった。織田の従属国たる徳川は信長の意向を常に把握せねば生き残れないため、忍者による情報網を張り巡らせて神経戦を展開していたとの設定が迫力を生む。しかも明智の謀反には秀吉の策謀も加わっており、家康も誰が敵か味方かわからず何度も狙われるが、忍者たちは忍術や破壊工作で反撃する。家康もまた忍びを蔑視せず、情報の重要性を認識してギリギリを切り抜けていく。単なる時代物ではなく、謀略小説やスパイ小説としてのドラマが読ませる。2026/05/31
しゃが
37
本能寺の変が起きた。堺にいた家康は三河まで帰ろうとするが、信長亡き後の戦国時代の緊張感と忍びたちの活躍が見どころ。家康お抱えの七人の忍びが、それぞれの能力を生かして困難な任務に挑む姿が描かれている。忍びの術は読んでいてなかなか脳内映像化するのが難しかった。伊賀・甲賀の対立や戦さでの判断力、何より侍たちの為体との対比が面白かった2026/06/08
朗読者
23
佐藤賢一さんと言えば中世フランスのイメージでしたが、こちらは忍者アクション小説でした。超人的な身体的能力を持つ7人の忍者が家康の伊賀越えを助ける物語。服部半蔵が主人公と思いきや7人に入らず活躍もせず平凡な通行人Aほどの登場だったのは意外でした。でもまあ、超人的な戦闘をリアルに描くことは得意ではなさそうなので、アクション小説はやめて、重厚な歴史小説に戻ったほうがよさそうですね。2026/06/13
信兵衛
23
本作に登場する伊賀の忍びたち、何と言うか、ビジネスライクなのです。 戦国ものによくある忠義とか、命を賭しても、命に代えてもといった、悲愴感がないのです。そこも本作を楽しめる要因。 年功序列制度が崩れて来て能力次第という流れが出て来た現代のサラリーマン社会に通じるものを感じます。2026/06/07




