内容説明
撮影中の事故により三たび映像化が頓挫した“呪われた”小説『夜果つるところ』と、その著者・飯合梓の謎を追う小説家の蕗谷梢は、関係者が一堂に会するクルーズ旅行に夫・雅春とともに参加した。船上では、映画監督の角替、映画プロデューサーの進藤、編集者の島崎、漫画家ユニット・真鍋姉妹など、『夜~』にひとかたならぬ思いを持つ面々が、梢の取材に応えて語り出す。次々と現れる新事実と新解釈。旅の半ば、『夜~』を読み返した梢は、ある違和感を覚えて――。恩田陸の新たなる代表作、上巻。
目次
序章
一、乗船まで
二、青ひげ考
三、乗船
四、姉妹
五、『夜果つるところ』
六、蛇の巣
七、ゲームの規則
八、夜の始まり
九、最初の座談会
十、揚羽蝶と月
十一、死者たちの声
十二、目と耳の密室
十三、供物
十四、私家版
十五、二人の女
十六、ユモレスク
十七、外海へ
十八、ウエルカム・パーティ
十九、奇妙な玩具
二十、思い出した場面
二十一、揺れる世界
二十二、沖に棲む少女
二十三、顔
二十四、生者と死者
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