少女は殺人の夢を見る

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少女は殺人の夢を見る

  • 著者名:阿津川辰海【著】
  • 価格 ¥2,090(本体¥1,900)
  • 新潮社(2026/07発売)
  • ポイント 19pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784103571117

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内容説明

サークル〈月夜のお茶の会〉の読書会に参加した俺・獏田格は課題本のミステリー小説に酷似した「事件」に巻き込まれる。そこは二年生の先輩・夢見灯が作り出した「夢の世界」で、謎を解かなければ俺は現実に戻れない!? カー、クリスティー、クイーン、そして……。本格ミステリー界の若き旗手が先人たちを徹底オマージュ。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

147
二次創作全盛期の今日、プロ作家も好きな作品の二次を書きたくなっても当然か。しかし本名で下手なのを発表すると白眼視されるため、素人の筆のすさびよりも高レベルが求められる。そこで著者は有名な本格ミステリに絡んだ事件をヒロインの夢の中で展開し、原作と全く異なる結末に導く高いハードルを自らに課した。ある意味開き直った特殊設定物だが、読者もわかっているので面倒さを感じずに微苦笑しながら読まされてしまうのだ。何でもありの夢の世界で原作の味が生かせるかがカギだが、かなり巧みな仕上がりは好きで好きでたまらないからこそか。2026/08/04

星群

74
ジョン・ディクスン・カー、アガサ・クリスティー等、古典ミステリから綾辻行人、法月綸太郎等、現代ミステリまで阿津川さんのミステリ愛が随所に迸っていて、阿津川さんの好きがつまった一冊ですね。読書会、私も憧れがあるけど、やっぱり緊張しいなのであがっちゃうだろうし、ハードルが高いですね。2026/08/22

シャコタンブルー

57
この読書会に参加するのは勇気が必要だ。あの絶体絶命の状況を何度も味わうのは心臓に悪いよ(笑) 課題本の六冊の中では「そして誰もいなくなった」「十画館の殺人」の二冊だけしか読了していないが「死刑囚パズル」は面白そうなので読んでみたい。作者の読書量と名作に対する敬愛と博識に驚嘆するが、それをオリジナルのミステリに変換していく力技も鮮やかだった。中には分かりにくい作品もあったが・・殺人の夢よりも幸せな夢を見たいものだ(笑)2026/08/21

糸巻

31
特殊な状況下で起きる事件の謎を、主人公の男子大学生・獏田が探偵役となり解決しなければ現実世界に戻れない。読書サークルで開催される読書会の課題本をモチーフにした夢の世界で次々とメンバーが被害者や加害者の役者にさせられ…。6話収録。これはとても好みの作品だった。課題本がカー、クリスティー、クイーン作品に法月綸太郎、綾辻行人と本格ミステリ好きに刺さると思われる。特殊設定ミステリ好きにも。シリーズ化したらいいなぁ。もっと読んでみたい。ベストは番外編ぽくもあるが合宿でのメンバー全員によるリレー小説『三階の窓』の話。2026/08/05

練りようかん

22
目次を見て名作がパッと浮かび、オマージュの活用に期待した。読書会中に起こった異変。設定をのみこむとはじめは謎を解くことに集中していたのだが、次第にアクシデントがあっても遂行する出題者側のアレンジに関心が向くように。フィクションとしての面白さを追求するあまり、現実的には違和感が残ったり、何らかのマニアに対するそこまでやる?という驚きとげんなりを想起する構成。特に引き込まれたのは「そして誰にも共感できなかった」で、共感の有無で作品を切り捨てる問題を思いながら読み進め、クリスティの真価が腑に落ちだった。2026/08/07

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