内容説明
80年代をおそろしいほどのスピードで駆け抜け、メンバー三人の相次ぐ死とともに幕を閉じたバンドの軌跡を、関係者の証言・取材によって、はじめてあきらかにした、渾身の評伝。
目次
第1章 「じゃがたら」と呼ばれた人々がいた(ファーストギグ/パンクゲリラ;『南蛮渡来』の衝撃;「じゃがスタ」 ほか)
第2章 インタビューズ(実に穏やかで愛すべき男だった―こだま和文インタビュー;もっとかっこ悪く生きつづけなきゃ―山本政志インタビュー;エネルギーの向かう方向が一定ではなかった―町田康インタビュー ほか)
第3章 「ゆるさ」について―じゃがたら・日本語・かっこ悪さ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
山田太郎
4
面白いんだけど、この作者じゃがたら好きでこの本書いたのか、ちょっとわかんない2010/09/23
Satoru Moriaki
2
以前、途中で読みかけて放置していた本を再読。著者自身が少々気負いすぎている感もあり、なかなか文章が入ってこない箇所もあるんだが、自分のような後追いでじゃがたらに接した人間には、凄く興味深い話が多かった。他人には推薦しづらい凄くコアなターゲットに向けた一冊だと思う。まずは「南蛮渡来」などを聴いて「うわー、もっと早く聴いておくべきやったー」と衝撃を受けた方のみ限定、かな。しかし今でもニッチだなぁ。2012/07/22
ビーフハート
1
その存在がいたずらに神格化してしまわないように、という意図によって書かれたもの。それゆえにどう捉えるかによって感触は変化しそうだが、ただのヨイショ本、もしくはただの暴露本よりは何千倍もマシな一冊では無いかと思う。2003/04/01