内容説明
人は何でもすぐ悔いる。俺はもう一生、後悔はしないと誓うぞ――。自省と克己に励む手負いの武蔵。その行く手には、過去の因縁から深い怨嗟を秘め抱く鎖鎌使いの宍戸梅軒、一門の名を賭けて復讐を誓う吉岡清十郎、そして一門きっての荒くれ者・伝七郎ら難敵が、次々に立ちはだかる! 孤独に戦う武蔵をめぐる、お通と朱実の恋の行方は――。他方、小次郎になりすました又八は本物の小次郎と対決!? それぞれの命懸けの想い轟き怨憎哀楽、起回転の第三巻。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
オーウェン
44
2作目から薄々感じてはいたが、漫画のバガボンドとはかなり違っている。 この3巻では早くも鎖鎌の宍戸梅軒が登場。 その梅軒も性格が変わっており、その後の吉岡清十郎との対決。 ここも随分あっさりと決着がつくのは意外。 吉岡伝七郎の性格付けも含めて、漫画とは別物である。 この後は吉岡一門との斬りあいとなるのかな。2023/07/09
T2y@
41
武蔵は修羅の道を。お通も武蔵への激しい想いにによって、通じ合わ無くとも結果険しい道を共に歩いてしまう。才人本阿弥光悦も登場。2023/03/13
金吾
37
○武蔵はますます精進をしていく中、又八の転落はとどまることを知りません。又八と小次郎の遭遇の場面は笑ってしまいます。吉岡の混乱は世間知らずの集団になってしまったことから起きているのかなと思います。お杉婆さんに対して皆気を遣いすぎのように感じました。2022/12/26
たかしくん。
27
(3/4巻共で)武蔵の旅は、伊勢、伊賀、京を通り、お約束のお通や朱美、又八、沢庵先生らが、世間は狭いと言わんばかりに現れる。メインは吉岡一門との戦い。要所要所に、クールの小次郎の存在感が増してくる。小次郎は、この作品の悪役の一人なのでしょうが、どうも私にはそこまでの悪人とまでは思えない。そして、意外にもあの本阿弥光悦が登場します。私も辻邦夫の「嵯峨野明月記」で知った刀職人、ここでは、武蔵を理解する文化人として、癒し系の存在。ともあれ、吉岡清十郎/伝七郎を破り、遂に一門らの敵討ちに向かうところで次巻へ。2019/03/31
大奥のじぃ
19
(四)火の巻 武蔵と又八を対比させながら武道修行と人生修業が語られていく。自己研鑚、自己研磨、肉体と精神への追究に明け暮れる武蔵も人の子、性欲にいじめられることがバランスよく描かれ、自己の未熟さに喘ぎもがく様がいじらしくもある。吉岡一門との戦の前に書き残す一文、「われ事において後悔せず」武蔵が自分自身に言い聞かせる言葉の強さが伝わる。2023/07/16
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