内容説明
30人の幼児と自分の娘、どちらを助ける? 人類誕生から続く「正義」を巡る論争の決着とは。生徒会を舞台に自由・平等・宗教と異なる正義をもつ女子高生のかけ合いから、その正体があぶり出される!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ohion
6
これまで読んだことのない哲学の本。小説という形をとっているが、自由主義、功利主義、直感主義の基本的な考え方/問題点なんかを知ることができる。時間かかってしまったけど、読みやすい/触れやすい本だった。2026/06/14
totuboy
4
正義を功利主義、自由主義、直感主義の視点からそれぞれ論じ、それぞれの問題点も考えながら、本当の「正義」とは何かを小説仕立てで分かりやすく描いている。フーコーの生権力の考え方もここまでかみ砕いて話してくれると理解できる。飲茶さんの哲学書は大変勉強になります。2026/06/10
moriyoshi
3
沸点が低く「正義」を話すために露骨につくられたキャラは好きになれない。嫌われる勇気の青年のような。それは言い過ぎか。がしかし(がしがし)、なかなか読み込んでしまった。本書なりには正義への一つの模範回答は出ているが、最後のオチで、もう一度問われるだろう。話はベタなんだけど考えることからおろさせないぞ、との揺さぶりはなかなかおもしろい読書体験になったと思いました🙃2026/08/01
口車の弥七
2
哲学について授業を受けた事も本を読んだ事も無かった。正義、善く生きるという言葉に釣られて初めて手に取ってみたが、とても読みやすく面白かった。非番の消防士が火災現場に出くわし、30人の子供と別の部屋にいる自分の子供のどちらを助けることが善いのか。この投げかけから始まる。そして授業形式の物語に入り、何が正義なのかをそれぞれの主張を戦わせながら考え、なんとか答えを見つけようとするのに行き詰ってしまう。それを繰り返しながら哲学者の主義主張を学ぶ。結局は万人が納得する正義はあり得ないのかな。オチは驚いたが奥が深い。2026/06/18




