内容説明
鎮矛(チンホコ)ついに勃つ――。
ヒトと神々が、未だ近しき世の話??
邪なる禍津神を討ち果たすべく、ヒトを護りし陽津神は三種の聖器を誂うなり
即ち其、鎮矛(チンホコ)
即ち其、絶盾(タテタテ)
即ち其、咤魔玉(タマタマ)
三種の聖器、禍津神を討つに至らず
鎮気(チンゲ)溢るる地に封ずものなり
そして――
ヒトを護りし陽津神を崇める“陽つ矛”の邑は、危機に晒されていた。
ヒトを害する禍津神を封じる“廻つ盾”の巫女“祓妻”が乱心し、自ら禍津神を蘇らせ、泥の化生を操る邪悪と成り果て、“陽つ矛”に攻め入った。
ところが、神滅必討の聖器“鎮矛”は、天牙(テンガ)の大岩に突き刺さったまま。
正当な血筋、陰補(インポ)の若長が扱こうと、決して勃とうとしないのだ。
絶体絶命の最期、娘の嫋やかな祈りは、ひとりの偉丈夫を引き寄せた。
彼は鎮矛を軽々勃てるや、絶臨の聖益で祓妻と化生を打ち払う。
「鎮矛から飛ぶ斬撃!? 白いッ!!」
その姿、神か邪か。
戸惑う“陽つ矛”を見下ろし、男はしかと呟いた。
「俺は男。ただの男。俺を呼ぶなら男と呼べ」
「それ以外に俺を語る言葉など、どこにもありはしないのだ――」
噎せ返るほどの侠気を、鬼才・昼寝の装画が彩る。
本格ダークファンタジー、推参。
※「ガ報」付き!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
真白優樹
10
人と神がまだ近かった時代、禍津神を従える乱心巫女に襲われた邑で、通りすがりの男が聖なる鉾、鎮矛を抜き始まる物語。―――己が心に鎮矛を、抜いて放つは人の意思。 登場用語が悉くアレな響きだが根っこは真っ直ぐなダークファンタジーであり、果たして何を読んでいるんだ、という気分になるかもしれぬ、正に立川浦々先生の真骨頂的な世界観が濃すぎる物語である。かつてそこにあった、男たちの冒険。それは歴史の中に消えれど、確かに思いは残されていて。それを受け取った今の子供たちは未来へと。 うん、とても面白かった。2026/05/21
つじ みやび
4
面白かった……。ちゃんとアツい男たちの戦いと信念のぶつかり合いでした。ちゃんと人間たちが成長する物語だし、ちゃんと戦いを繰り広げているし、主人公は自分の欲を貫き通すために戦うし。バトルシーンとかめちゃめちゃかっこよかったです。どんどん読んじゃいました。 ………ただあの、私がまだまだ未熟でですね。ええ。なんでこんなにどのページ見ても下ネタ用語の当て字があるんです……?なんでこれで物語が成立するのよすごいわ……怪作って感じだなって……いやあの本当になんでぇ……?2026/05/24
slice
3
こういうのを読んで『奇書』とか『鬼才』とか言ってキャッキャするような読者にはなりたくないなと感想。 良くもないが悪くもない普通の(ちょっと昔の雰囲気の)ラノベ。それ以上でも以下でもなく、コメディに振り切らない塩梅は真面目にも不真面目にもなりきれずに消化不良気味だった。筒井康隆でもこの感じで長編は書かないだろう。短編のノリ、ネタ。読者を楽しませるというよりは、Twitterで話題にしてバズで消費してくださいね、という狙いが透けている小説だった。価値はない。2026/06/06
Towa
2
表題の衝撃は強いが、実際には一本の聖矛が日本という国を切り拓くまでの、日本書紀にも近しい「日本勃興の記」をテーマにした伝奇物。凄まじい量の下ネタの中に、イザナギやイザナミの物語すら連想させるような重厚さがあり悔しくも読み応えがあった。 ★★★★★★⭐︎2026/05/20
あかさたなは
1
1/10 文体が無理2026/05/26




