内容説明
東京生まれサブスク育ち、人生を懸けるほど好きなものが見つからない大学一年生、ジン太。愛情豊かな両親、優等生な姉、過剰だけど憎めない幼馴染に囲まれて何不自由なく育ち、大学には気の合う仲間もいる。だけど、なぜか恋愛だけがうまくいかない。この原因はいったい何? 痛々しくて瑞々しい、令和の失恋小説決定版!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
りらこ
23
自分の気持ちを言葉にするのって、ちょっと恥ずかしくない?軽くインスタのストーリーでぶつけちゃったりして、やりすぎると痛いやつになっちゃうし。という空気環境にいる大学生が、悩みながら、もがもがしているのを眺めているような錯覚に陥りました。 主人公ジン太は、大学生。気持ちをSNSにあげて直接話してないけど伝わる?伝えてるよ?の人たちと、全くSNSをつかわず行動と言葉を一致させている那月との対照性は「感情を言葉にすること」実は難しいとわかります。性格とSNSとの距離感への描写も鋭くて面白かったです。 2026/06/02
よっち
12
東京生まれサブスク育ち、人生を懸けるほど好きなものが見つからない大学一年生ジン太を主人公とするSNS全盛の令和を舞台にした痛々しく瑞々しい失恋小説。愛情豊かな家族や憎めない幼馴染、大学には気の合う仲間もいて何不自由なく育ったジン太。けれどなぜか恋愛だけは告白のタイミングを間違えたり、遠距離中の関係が何となく薄れていく様子、大学に入ってからも育ちの違いや何か違うなで結局振られてしまう恋愛模様。シェアしたくなる承認欲求や簡単にブロックできる関係性の危うさもリアルで、踏み込めない今の時代の難しさを実感しました。2026/06/08
紅子
10
んー、若い! 共感はできないけど、目を細めて過去を振り返って「そんなんあったなー」「こんな人いたわ」的な感じ。要素が令和なだけで感覚は時代関係ないのか? 令和の失恋小説とあるけど、平成、昭和の失恋小説代表は何かが気になる。2026/05/23
yasuyuki suzuki
8
今風SNSを駆使した恋愛ストーリー読んでいて現代の若者ならではのストーリー展開に脱帽です。ジン太と美浦の恋愛関係がじれったくてしょうがありませんでした。今、令和だからこそ書けた大恋愛物語をぜひあなたも堪能して下さい。2026/04/26
環実
1
今という瞬間を切り取って全方位を言葉に置き換えた感。息が見える。サブスク育ち、インスタに挙げる非日常比べ、親ガチャ。大学生の頭上に吹き出し「いまの俺」の気持ちが浮かぶ。ジン太は何が欲しいの、何を失いたくないの。那月さんにとって絶対的エースは。就活の鬱蒼の矛先をどこに向けたらいい?焦燥と憤りと溜息の藍。早々に進路を決めた美浦。千秋の一途。タイトルがこれしかない感。想像させる「面白そう」の上の上。次の積読を読まなきゃだけど、再読したくなる。わたしにとって、ちゃんと真剣に欲しがるものは何だろう、を道ずれに。2026/06/08




