内容説明
直木賞受賞、コロナ禍のステイホーム、デビュー40周年の節目……。『月の満ち欠け』脱稿から『熟柿』刊行まで、作家は何を思い、過ごしてきたのか? 好評エッセイ最新巻、待望の書籍化! 直木賞受賞挨拶も収録。
目次
Ⅰ 小説家の四季 二〇一六─二〇一九
二〇一六年
春──取材/夏──物思い/秋──有り難み
二〇一七年
冬──お休み/春──生まれ変わり/夏──同窓生/秋──お休み
二〇一八年
冬──同窓生 2/春──生まれ変わり 2/夏──表記のばらつき/秋──即興
二〇一九年
冬──偽物/春──対談/夏──対談 2/秋──文庫的
Ⅱ どこ吹く風
直木賞受賞挨拶
心の準備は必要か?
直木賞に決まって
どこ吹く風
直木賞を受賞して
Ⅲ 小説家の四季 二〇二〇─二〇二五春
二〇二〇年
冬──地方/春──地方 2/夏──地方 3/秋──エアコンとコーヒーカップ
二〇二一年
冬──箸/春──バックギャモン/夏──バックギャモン 2/秋──湯 みの遺言
二〇二二年
冬──モーム/春──モーム 2/夏──小説家の不親切/秋──お休み
二〇二三年
冬──モーム 3/春──小説家の不親切 2/夏──オニデン/秋──彼
二〇二四年
冬──彼 2/春──彼 3/夏──彼 4/秋──山田さん
二〇二五年
冬──山田さん 2/春──『熟柿』刊行
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
いっちゃん
19
人をくったような、ちょっと奇妙な小説を書く人という認識だった佐藤正午のエッセイを読むのは初めてでした。モームと太宰のところでは、北山薫チックになったり、佐藤さんを見つけて“推し”てくれていた、自分では仲良しと思っていなかった編集者の愛に40年経ってから気づいたり。バックギャモンにはまった時期があったり、競輪やポケモンGOをこまめにしていたり。いろいろ知れました。2026/06/01
益虫
14
なかなかコロナ禍について語り始めないので、スルーするのかと思ったが、それはなかった。 太宰治作品中の「コロナ」に絡めて登場させるところは、さすが佐藤正午。 あと、自分の土地以外を、東京ですら地方と呼ぶのは若者発祥ではないでしょう。うちの職場では、20年以上前からそう呼んでいる。 2026/10/22
reading
14
理屈っぽい文章に感じたが、読み進めるうちに作家の天然でユーモラスな性格がにじみ出ており、どんどん楽しくなってくる。我が道を行くスタイルでこれからも傑作を生みだしていってほしい。2026/06/02
たつや
12
本屋大賞の上位入選した「熟柿」の予約待ちの間に著者の他の作品を読んでいるが、随筆集は独特の味わいがあり、好きです。直木賞受賞、コロナ禍、長編三冊等の十年分が詰め込まれており、濃い目の人生を淡々と面白く書いており、好きだ。「熟柿」が楽しみだ。2026/05/28
ponnnakano
9
どこをとっても真面目なのかふざけてるのかわからないですが(たぶん両方だと思いますが)、面白くて笑っちゃいます。でもきっと、これが合う人と合わない人がいて、しかもたぶん合わない人の方が多いのかな、と思うと残念な気もするし、自分にこれほど合う作家がいるだけで幸せな気分にもなる。佐藤正午のエッセイは面白い。どうでもいいようなことを、これだけ面白くしかも長々と飽きさせず読ませていて素晴らしい。中身が最高なので、カバーなし、帯なし、2段組、表紙に目次、裏表紙にあとがきでも僕は全然構いません。今後も応援していきます。2026/09/06




