内容説明
ジン(精霊)と人間、魔法と蒸気機関が混じり合うエジプトの世界都市カイロ。伝説の魔術師アル=ジャーヒズに成り済ます黄金の仮面の男は、この街の各所に姿を現し、不満をかこつ貧しい民衆を巧みに煽動しはじめる。さらに男は、屍食鬼(グール)の群を率いて魔術省を襲撃し、世界を滅ぼしかねない恐るべき秘密を奪ってゆく。おりしもカイロには、首脳会談のため欧州列強の名だたる要人が訪れていた。彼らが集まる園遊会の席上、またしても男が現れ、大混乱を引き起こす。ファトマたちは男の正体と真の狙いを暴き、世界の危機を収拾することができるのか?/解説=渡邊利道
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
たこのまくら
5
なんか展開がハリウッド映画とか漫画みたいだなーと思った。派手で映像が頭に浮かびやすい。ファトマのスーツやハディアのヒジャブの色なんかも毎回細かく記述してくれるから、映像というものをかなり意識しているのかもしれないな。作中何度も言及される過去譚は今度出るから読むけれど、続編は書いてくれるのかしらん。イフリート以外のジンの活躍も読みたい。2026/06/17
たかあき
3
精霊が解放され斜め上に進歩したエジプトが世界の中心になった世界。そこで起こる精霊絡みの事件。まあある物語ではあるが舞台がエジプトということで多宗教の混じった世界が描かれている。主人公は男装の女性エージェント。その恋人が女性というのは今風なのか作者の趣味か?まあかといって出てくる男性陣に魅力がないかといえばそうでもないので、そこはあまり気にならない。カオスな世界観でありながらもストーリーは一本筋なので最後は綺麗にまとまる。また今後作中でエピソード0の様に語られる事件が日本でも出版されるらしい。2026/06/17
オガT
3
下巻もなかなか盛り上がった。最後は大活劇でかなり派手な演出だったが、確かにこの世界観はリアルとSFの中間みたいで面白い。キャラもみんな個性的。確かに人気作。2026/05/30
黒い森会長
3
下巻は、人は忘れ、ジンは語りえない呪いかかった「スライマーンの封印」を探るお話と、「なりすまし」の正体。すべてが明らかになった時、「なりすまし」は動き始める。ファテマは、果たして世界を救えるか。 後半は、一気読みになってしまう。SFと言うより、ファンタジーの物語である。2026/05/11
beryl
2
面白かった。少し、フェミニズムのにおいが強すぎるきらいがあるが、世界観の設定とリアルさ、テンポのいい展開、余韻のある最後とさすが数々の賞の受賞作品の名に恥じない出来栄えであった。ただ、本作がミステリー仕立てであったせいかもしれないが、重要なファクターである登場するジン(精霊)の説明が作品はじめに少ないため読みづらさを感じた。また、本作をさらに楽しむためには、作品時代のエジプト正史の知識があればよいとも感じた。2026/04/22




