講談社現代新書<br> おどろきの刑事司法 “犯罪者”の作り方

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講談社現代新書
おどろきの刑事司法 “犯罪者”の作り方

  • 著者名:村木厚子【著】
  • 価格 ¥1,320(本体¥1,200)
  • 講談社(2026/03発売)
  • ポイント 12pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065409299

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内容説明

約1分の勾留質問で164日間勾留、検事の作文で作られる供述調書、証拠
改竄や捏造……。冤罪に巻き込まれた著者がみた驚愕の刑事司法の実態とは

法制審に参加した市民委員5人が戦慄した、抜け穴だらけの刑事司法改革。誰もが信頼できる刑事裁判のために、私たちにはなすべき事がある。取り調べの可視化、人質司法の解消、証拠開示制度・再審制度の見直しで、刑事司法は必ず変わる、必ず良くなる

神津里季生(連合元会長)
松木和道(元三菱商事法務部長)
周防正行(映画監督)
安岡崇志(元日本経済新聞論説委員)

「有罪率99.9%」は、先進国の中では異常なまでの高率です。以前は、検察の優秀さを示す数字であるかのように言われてきましたが、本来なら無罪となるべき事件や、そもそも無実の人たちが、かなりの数、有罪になっていることが指摘されています。
警察、検察、裁判所に対する国民の信頼度は高いと思いますから、皆さんは、「まさか、何もやっていない自分が犯罪者にされるはずはない」と信じているでしょう。
私も、かつてはそうでした。それだけに、検察の強引な取調べ、身に覚えのない罪でも、否認を続けると長期間にわたり拘置所に閉じ込められる「人質司法」、証拠開示になかなか応じようとしない検察の姿勢、あってはならない証拠の改竄という事実に、愕然とさせられたのです。
「はじめに」より

目次

第一部 九九・九%は有罪 おどろきの刑事司法
第一章 突然「犯罪者」にされた私の場合
第二章 刑事裁判 歪んだ「ゲームのルール」
第三章 罪を認めよ! さもなくば、すべてを奪う
第四章 「わが国の刑事裁判はかなり絶望的である」
第五章 袴田事件がさらした再審制度の実態
第二部 明日はあなたも「犯罪者」
第六章 痴漢冤罪「それでもボクはやってない」その後
第七章 会社員を犯罪者に仕立て上げるケースが増えている
第三部 私たちの刑事司法改革
第八章 抜け穴だらけの刑事司法改革 2
第九章 「公平なルール」を作り直す

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

あらたん

56
かなり衝撃的な検察の取り調べの実態。ガバナンスが効かない組織は長い期間のうちに必ず腐敗するという典型。この期に及んで改革を拒もうとする法務省にも唖然とする。確かに検察には社会正義を守る大切な役割があるしそれが全く機能していないとまでは思わないけれど、だからと言って間違いを正さなくて良いということには全くならない。 反省しないという組織として辺野古の左翼と似た空気を感じるのも味わい深い。2026/04/16

よっち

22
2010年に補助金不正受給事件で逮捕・起訴され、164日間も勾留された末に無罪となった元厚生労働事務次官の著者が、自らの冤罪体験を軸に日本の刑事司法の驚くべき実態を語る1冊。約1分の勾留質問から長期拘束される人質司法、検事の作文で作られる供述調書、証拠の隠蔽・改ざん、無罪を示す資料の不開示。否認すればするほど不利になる構造を具体例とともに語り、最近起きた他の事例を交えながら、刑事裁判99.9%の異常な有罪率の裏側を浮き彫りにしていく内容で、再審制度の不備や法曹界の閉鎖性も指摘していてなかなか衝撃的でした。2026/04/17

えだまめ

3
検察の事件でっちあげ、冤罪の問題は一定存在しているとの認識であったが、ここまで酷いケースがいくつもある事を知り、恐ろしくなった。そして、全く原因がなくても、いつそれに巻き込まれるかは分からす、そうなればほぼ逃れられず有罪となる理不尽さがある。本著はその問題を構造的に捉えている。また、誰かがいつどんな発言をしたのか明確に記載している。村野さんの理知的な怒りと決意を感じた。2026/04/21

shinjitaka

2
裁判官になったら最初の3年間国選弁護人として刑事裁判で裁かれる立場を経験するという意見は、まさに実現すべきだと思う。2026/03/26

yuko

1
村木さんの著書「日本型組織の病を考える」で郵政不正事件の取り調べの状況を知り、本書で再度認識を新たにした。話した通りに調書が作られない。無罪を示す証拠があっても出されない。さらには担当検事による証拠の改ざんまで。郵政不正事件は一部の例外ではなく、大川原化工機事件など、冤罪は今も起きている。かつて、痴漢事件として最高裁初の逆転無罪判決を下した那須弘平裁判官は、補足意見で「冤罪で国民を処罰するのは国家による人権侵害の最たるものであり、これを防止することは刑事事件による最重要課題の一つである。」と述べている。2026/04/06

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