河出文庫<br> 輝きの七日間 下

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河出文庫
輝きの七日間 下

  • 著者名:山本弘【著】
  • 価格 ¥1,100(本体¥1,000)
  • 河出書房新社(2026/03発売)
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  • ISBN:9784309422329

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内容説明

1週間しか続かないと予測された、生物の聡明化現象。その間、人類は何が成し遂げられるのか? 「SFマガジン」で連載された幻の長編SF、著者自身による改稿版。SF作家・山本弘から人類への遺言。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

rosetta

32
★★★★☆宇宙からの放射によって全人類が驚異的な知性の向上を果たした奇跡の七日間も終わりに近づく。2011年から翌年にかけて連載されながら長らく出版されなかった本書が著者の死後にやっと世に出た。山本さんの希望や夢が託された遺作を読めてよかった2026/02/25

活字スキー

17
【なぜこんな当たり前のことに気づかなかった? なぜ現実を見ようとしなかった?】概要は予め知っており、慣れ親しんだ山本節の展開はサクサク読めて、気になるのは最後の落としどころだけ⋯⋯と思ったらほとんどオチなし。エンタメ的な楽しさは皆無だし、普段SFを読まず、まして本作が初山本作品という人には全くオススメできない。ズバリ言ってしまうとSF小説としても面白くなかった。しかし、長年のファンとしては山本先生の本質を全力のド直球で投げ込まれたら胸をえぐられるよ。【ひと言で言えば、人間は愚かだから】2025/11/19

本の蟲

14
全人類の知能を劇的に向上させた一大イベントは、期間限定七日間のみ。再び絶望的に愚かだった自分に戻る日が迫る。再び誤解と暴力が蔓延する、先の見えない世界に戻る日が迫る。賢く優しい存在となった人類がそれぞれ取った選択は? 傑作SF「アルジャーノンに…」を地球規模に拡大したSFファンタジー。真の知性とは冷たい論理や競争原理の勝者ではなく、優しさであるという希望。そして今なお、取返しのつかない道に突き進む人類への警鐘を鳴らす作品。作品のような奇跡に期待できない、リアル人類の明日はどっちだ2026/01/06

METHIE

11
ピークが過ぎ人類の知能指数低下が科学者の間で予想される中人類は一体何が出来るだろうか? という地球規模世界規模の問題に作者は触れている。 しかしそこで描かれるのは単なる絶望ではなく希望である。 作者はトンデモ本の研究をしていた故に破滅を煽るモノに対して批判的であり、科学でどうするか?貧困に対してどうするか?(冗長な知識のひけらかしや児童ポルノ的な描写にはうんざりするが)という我々に向けた説教説法である。クリスマスの精神に立ち返る登場人物も季節的に悪くない。2025/12/17

めい

11
人類の知能が一時的にでも劇的に変わった結果、世界がいい方向に変わるという結末。SF小説という点でも、また想定以外の展開に行くこともなく淡々と進むという展開の面でも、面白みに欠けるかもしれない。ただ著者の思想を知り、その思想を肯定的に受け止めている人間からすれば大変にありがたく、希望が持てる内容。まさしく遺作というべき内容であるが、著者の想いを胸に生きていきたいと感じた。2025/11/24

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