内容説明
642年前に起きたペテルギウスの超新星爆発により21世紀の地球へと飛来した謎の粒子が、人類の運命を大きく変える……「SFマガジン」に連載された幻の長編SF、ついに初刊行。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
rosetta
34
★★★★☆この人も大好きな作家さん。ベテルギウスが寿命を迎え超巨大崩壊を起こして、放出された新物質が700光年を超えて地球に到着。その物質の影響で物理定数が変わり、そのため人類が驚異的に知性を上げた。理解力、想像力が活発化した人類は新たなステージに進むが、その影響もわずか七日間で終わると予想されている。まるで人類丸ごとアルジャーノンみたいな設定。とにかく理性が正しく働けば争いも差別もなくなる。科学的解説の部分はよくわからんのですっ飛ばし(笑)地球規模の話だから並列が多いのがちょっと読みづらいかな。下巻へ2026/02/17
活字スキー
17
2024年冬、かねてより予測されていたベテルギウスの超新星爆発がついに観測された。642光年の彼方で発生した未知の粒子は地球にも降り注ぎ、病める人間社会に劇的な変化をもたらすことに⋯⋯。人間の愚かさと現実の不条理に傷つきながら、それでも、人間を愛し未来を信じようと足掻き続けた山本弘の精髄。 2025/11/17
本の蟲
13
逝去されてる作家なので、もう見ることはできないと思っていた長編SF(SFマガジン連載作だったが初刊行)。超新星爆発で飛来した未知の粒子により、人類の知性が飛躍的に増大。陰謀論者や楽観的な未来予想をしていた人は愚かだった自分に絶望し、認知能力と共感力の高まりで「争う事が人類の性であり、活力」の嘘が暴かれる。知性(共感力)が高すぎると暴力を忌避し、無知で短絡的な集団に排除されるため、進化の過程で「ある程度知性を抑えた人類」が生き残ったという説は興味深かった。人類の進歩への願いを込めた物語。下巻へ2026/01/05
めい
9
著者の遺作。ベテルギウスの超新星爆発から降り注がれた粒子により人類の知能が劇的に向上する。しかしその期間はわずか7日間、まさしく人類みなチャーリー・ゴードン状態。技術は数日のうちに著しく向上の兆しが見られ、宗教や詐欺者、独裁者は窮地に見舞われる。投降したテロリストが救われるように、ロジックと心情面でミスマッチの場面も出てくるのは良いことばかりでもなさそう。2025/11/21
TI
6
ある星の爆発の影響で人類(他の動物も)の知性が急速に上昇しだすが7日しか続かない。いろいろな人の視点で話がすすむ。2026/03/28




