内容説明
フィールドの「あなた」とともに学ぶ方法を身につけ、「わたし」が生成変化する過程そのものをフィールドワークとして描き出す。
人文・社会科学の調査において、「調べられる側」(情報提供者)と「調べる側」(フィールドワーカー)の関係は、基本的には変わらないとされます。しかし、実際の現場では、双方の立場が入れ替わったり、相互の関係が変化することが往々にして起こります。三人の書き手は、データの収集方法としてではなく、フィールドの「あなた」とともに学ぶ方法を身につけながら、「わたし」が「生成変化」する過程を描きたいと思いました。私たちが読者のみなさんを招待したいのは「関係性の変容から始まる旅」なのです。
【主要目次】
第1部 あなたとわたしの相互変容
01 本物を見た!――海外フィールド研修における学生と教員の相互変容 鈴木鉄忠
02 教壇のない教室――学生と出会い直した授業から 高橋真央
03 教える-教えられるをほぐす 竹端 寛
第2部 実存のフィールドワーク
01 引き出しの中の記憶――海外フィールド研修における学生と教員の相互変容 鈴木鉄忠
02 行った先で習いなさい――彼女たちとの出会いを通して見出されたもの 高橋真央
03 影との戦い――自分自身というフィールド 竹端 寛
第3部 他者と出会い共に変わる
01 「いま・ここ」の対話から始まる相互変容 竹端 寛
02 対話的な地域コミュニティづくりの実験場 鈴木鉄忠
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ネギっ子gen
60
【フィールドにいる「あなた」は、「わたし」の予想を超える存在として立ち現れる】人文・社会科学の調査では、調べられる側と調べる側の立場が入れ替わったり、関係が変化したりする。フィールドの「あなた」と「わたし」が「生成変化」する「関係性の変容から始まる旅」について、福祉社会学・地域コミュニティ・国際協力という分野で調査や研究をしている3人が、等身大で描いた人文学的エッセイ。<自分の当たり前を脇に置き、「いま・ここ」に焦点を合わせた出会いは、対話的な二者関係や新たなコミュニティが生まれる幕開けになり得る>と。⇒2025/06/28
阪口まな
3
ビブリオバトル全国大会決勝進出本。大学教授3人のフィールドワークを綴ったエッセイ。コロナ禍の、大学が閉鎖されてリモート授業になった頃の学生たちと大学教授の奮闘には涙が出た。インタビュー失敗した話や地域活動の話。「ひとを変えるのではなく自分が変わりなさい」とは昔から言われることだが、実際の授業などから関係性が変容していく様子が子細に語られていて興味深かった。2025/04/15
Go Extreme
2
いま・ここに焦点を合わせた出会い 予想を超える存在 他者とともに学ぶ方法 生成変化の過程 先入観の意識化 壊すための仮説づくり 現実の街へと変化 教える側と教わる側 対話のあり方 銀行型教育 双方向の相互作用 相互変容の面白さ メビウスの輪のように区別できない 平和とは何も起きていないこと 僕の後ろに道は出来る 魂の脱植民地 他者性を尊重する モヤモヤした感情を言語化して解きほぐす 日々の対話的なコミュニケーション 異なる立場の人が対等な関係で結びつく 腰を据えて取り組む覚悟 共に学び変化していく2025/04/08




