内容説明
忘れ物が多いアイツ、上から目線のオレ様、ちょっとやりにくい転校生、消えていなくなってしまいたい自分。多様性をテーマに<きらいな人>を描く4つの物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
39
ティーンズコーナー新刊コーナーより。4人の作家さんによる「パレット」という言葉にふさわしいキラキラした輝きを放つ中学生を題材にした短編集です。この本のテーマは「きらいなあの人」。まだ成長過程だからこそのピュアな残酷さで、ざっくり人を判断し、白黒つけてしまう十代さんたち。徐々に名前のない色に染まっていく世界もいいもんなんですよ、とあの頃キレッキレだった今は50代のおばちゃんは思うんだなあ。2024/04/15
タカギ
25
「きらいなあの人」なんだけど、きらいというよりは、苦手、自分とはちがう人、という感じ。けっこう分かり合えるので、そんなに強烈な話はない。「あんたって否定から入る」と言われてグサッときちゃった女の子、私も刺さったよ。「欠点に気づかされた。感謝してる」って言えて、偉いな。本の色がきれい。2024/06/04
白雪ちょこ
16
いろんなパターンの、「きらいな人」が主題となっている。 今回は、小学生達が主人公になっている話も多かった。 表紙と挿絵の、ほんわりとした鉛筆で書いたようなタッチも、可愛らしい。 それぞれ、ヒントとなるものも表紙に書かれている。 個人的には、最終話の「まひるは絶滅した」がお気に入り。2024/06/07
雪丸 風人
14
物語だからこそ伝わりやすいことがあると、あらためて感じ入りました。それぞれの作品が訴えかけてくるのは、相手の立場で考えること、歩み寄る勇気を持つこと、きちんと自己主張をすること、あるがままを受容することなどの尊さ。のびのび、健全に生きていく上で欠かせないこれらが、ストーリーを通じて滑らかに浸透してくる実感がありました。気づきを得て変わっていく4人の主人公ももちろんいいのですが、私に特に響いたのは、脇役ながら軋轢をものともせず信念を貫くカッコよさを見せた2人の生き方でしたよ。(対象年齢は10歳半以上かな?)2024/06/03
ほんわか・かめ
10
子どもって(子どもに限った話ではないかもしれないけど)、自分と価値観や好みやペースが合わない人を「嫌い」になりがち。「好き」か「嫌い」しか基準がないのかも。ま、そういう人もいるよね、自分だって相手からみたら、相手の「普通」からズレてるかもだし。許容できる心を持った方が生きやすい。道徳的と言われるシリーズかもしれないけど、ちゃんと子どもの心を掬い取って代弁してくれてる作品。“気付き”が大人から諭されるのではないところが良い。2024/06/08




