内容説明
日本史上における最大のクーデター、二・二六事件。
蹶起にいたるまで、青年将校グループはいかなる動きをたどったか。
自らも軍法会議によって禁固刑に処せられた元将校が、
昭和維新の内実を仔細に綴った一級史料。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
CTC
8
2月の中公文庫新刊、底本は71年読売新聞社。90年の節目に55年振りに復刊された本書(本文庫化時に上下巻に分割)。著者は事件の78日前まで中央(陸軍戸山学校)に居り、急進派の暴発を抑えていたとされる革新将校の中心的人物。本書は著者が士官学校を出て革新運動に身を投じ、二.二六事件に連座入獄し、出獄するまでの自身と同志らの姿を描く。上巻は任官から士官学校事件まで(1925(大14)年〜34(昭9)年)。時代の空気、特に革新将校らの俊秀ぶりと因循に陥る組織への私憤が“公憤”に変わっていく様が新鮮に描かれる。2026/05/10
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