内容説明
異形の右派勢力が日本を動かす!? 安倍政権を熱狂的に支持した「岩盤保守層」。安倍氏の死後、かれらがよりどころにしたのは高市氏やトランプ氏、参政党、日本保守党といった新たな右派アイコンだった――。日本政治を左右する「右派」の実像に迫る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
山口透析鉄
22
右派市民についての著者なりの定義をし、郵送によるアンケート結果をもとに、政治への関心や言動等を分析されています。新書らしく平易な文章で書かれていて、一筋縄ではいかない実像を解き明かそうとしています。 大卒の若い女性層とかは、この右派市民層にはあまりいないであろうというのは納得の分析です。 個人的にはいわゆるポピュリズムについて言及している末尾部分に色々と感じるものが多いです。橋下徹にしても河村たかしにしても口先だけで政治の実務に関してはロクなことをしない・できない実態がすでに明らかです。(以下コメント欄)2026/06/19
月をみるもの
14
人々が求めてる「新しい政治」とは、旧来の右派とか左派とかから離れたところにある「普通の市民の感覚を反映させたもの」であるとしよう。その場合政治に関わる人間を選挙(政治家)とか試験(官僚)とかで選ばれたエリートに託すのではなく、マンション組合や PTA 役員や裁判員のように籤引きで決めるといいように思うのだが、そういうことをやってる国がないのはなぜなんだろう? あとでチャッピーかGEMINI に聞いてみよっと。2026/03/14
バーバラ
10
対象者1万人のアンケート結果を基に「愛国主義」「伝統主義」「排外主義」「反左主義」のどれかひとつでも当てはまる人を右派市民とし、右派市民の属性、投票行動、政治活動との関わり方を分析した本。それぞれの傾向に際立った差が見られないので特に目を引く内容はないまま読み進めたが右派ポピュリズムについて述べられた最終章は読んでいて胸が苦しくなった。ネットとポピュリズムの親和性に関する記述やポピュリズム政治は必ずしも国民が望んでいるわけではない政策に繋がりやすいという指摘はまさに今の政治の状況を予見しているようだった。2026/06/12
ろべると
9
日本でも右派勢力は拡大しているが、中身は欧米とは違うように思われる。その背景は?本書は大規模なアンケート結果の分析が中心で、岩盤保守ではなくどちらかと言えば右寄りという人が全体的に増えているが、欧州のような強い動きには至らないことが感じられる。外国人の流入が欧米よりは少ないからか。必ずしも積極的とはいえない支持のもと、今の自民政権が有権者の思い以上に強権的な政治を進めていきそうである。アンケートによるデータ分析は一見客観的だが曖昧な結論しか得られないことも多く、もっと著者の見識を聞きたかった気もする。2026/04/06
みじんこ
8
左派市民とも対比しつつ、右派市民の実態について調査データから明らかにされている。古谷経衡等、自分が既読の本も先行研究として踏まえられていて理解しやすかった。網羅的な右派要素ではなく、特定のテーマに関する思想の強さで見るのは適切だと思った。排外主義者の立ち位置がやや特殊なのは面白い。先日の衆院選の結果を見ると、本書で想定された右派のリーダーによる一党支配強化+野党のテーマごとの分業の混合のような状態になりそう。著者はキリスト者として、思想が異なっても隣人として向き合いたいとの姿勢を示しており大切な点である。2026/02/14




