出版社内容情報
戦争、激甚災害、天災、経済危機、度重なる企業不祥事……。私たちのすぐ近くにある「リスク」はどのようなもので、どう対処すべきなのか。多くのエピソード、具体例を交え、わかりやすく解説します。
内容説明
我々が猿人の頃から、繰り返している愚行とは。異常気象、感染症、戦争…複雑で先が見通せない時代に、リスクについてどう考え、どう向き合い、対処すべきなのか。多くの事件や災害、歴史の逸話を紹介し考察する。
目次
序章 「まさか!」が日常的に起こる時代
第1章 リスク、不確実性、そして想定外
第2章 失敗を招く人間心理の罠
第3章 複雑系がもたらす想定外
第4章 あまりに「不確実」な地政学リスク
第5章 リスク管理は経営そのもの
第6章 組織文化が不祥事の「真因」なのか
第7章 “お役所”に、リスク感覚が欠如する理由
第8章 リスク社会から不確実性社会へ
著者等紹介
植村修一[ウエムラシュウイチ]
評論家。専門は金融論、リスクマネジメント。1979年東京大学法学部卒業後、日本銀行入行。調査統計局経済調査課長、大分支店長、金融機構局審議役などを経て退職。民間会社や独立行政法人経済産業研究所に勤務ののち、2013年~18年大分県立芸術文化短期大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ほととぎす@nekohototogisu
2
リスクや意思決定に関する雑多なエッセイて感じの本。事故や事件に関する事例研究や、心理学や経済学の学説や研究の紹介等々。2024/03/09
Takeshi N
2
図書館でタイトルが気になって読了。ナポレオンやヒトラーなどの敗北や昨今の企業不祥事や行政の不作為など多数の事例を引き合いにリスクや不確実性にうまく対処できない理由やメカニズムが学べた。これを読んだからといって予見したリスクに正しく対処できる訳ではない。後であのことだったかと気づくことはできそうだ2023/09/08