内容説明
仕事のストレス、カフェインの摂りすぎ、あと残業。大人には眠れなくなる理由が山ほどある。
朝の通勤中、居眠りから目覚めた私の肩で、やたらと目の下の隈が濃い女子高生が眠っていた。その日の夜、退勤する私を待ち伏せし彼女は言った――「お姉さん。お金払うからわたしと一緒に寝て」と。
不眠症だという彼女は、私の隣なら眠れると思ったらしい。そんなの偶然だし、女子高生と添い寝なんて流石にまずい。そうは分かっているけれど、通りすがりの他人に助けを求めるくらい彼女が苦しんでいるのも事実で……。
「……一晩だけ、だからね?」
独りでは眠れない夜も、ふたり寄り添えばきっと温かくなる。
※特典として、書き下ろし短編ストーリー【魔女のクリスマス・イヴイヴイヴイヴイヴイヴイヴ】を収録。
■□■□■□■□■□■□■□■□
登場人物
雨海 時雨
社会人3年目のデザイナー。忙しない日々に少しお疲れ気味。人が良すぎて押しに弱く、いばらの必死のお願いについ頷いてしまい一緒に寝ることに
篠森 いばら
重度の不眠症の女子高生。時雨の肩で寝落ちしたことをきっかけに、「時雨の側なら寝れるかも!」と思い立つ。なにやら秘密も抱えているようで――?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
25
朝の通勤中、社会人の雨海時雨の肩に寄りかり眠っていた女子高生・篠森いばら。その日の仕事帰りの夜、最寄り駅で彼女に待ち伏せされるガールズ小説。時雨の隣なら眠れると確信した不眠症の女子高生いばらにぐいぐい迫られ、流石にまずいと思いつつなし崩し的に一緒に寝るようになってゆく時雨。お互いに意外な一面を見せられて意識する一方、それぞれの過去も明らかになっていくストーリーでしたけど、お互いいけないと懸命に思いと留まろうとしながら、だからこそかけがえのない存在になってゆく2人の関係を繊細に描いたとても素敵な物語でした。2026/02/15
栗山いなり
11
社会人の女性と不眠症の女子高生の交流を描いた物語。いやー本格的な百合小説じゃないですかー。本格的だったせいで逆にレーベルに合ってない気もする作品だった。それと予想が当たった時は嬉しかった2026/03/07
有理数
10
不眠症の女子高校生と、彼女に添い寝を懇願された社会人の交流を描いた百合小説。インパクトのある導入から、それぞれのパーソナルな部分を交互に演出しつつ、二人が出会ったことで道が開けていく……という物語は、王道ながら面白かったです。導入が導入な分、後半も不眠症や睡眠に関する描写がもう少し絡んでもよかったとは思うも、それはそれ。全体的に読み味がとても良く、読後感もよかったです。キャラクターの名前がしっかり展開に繋がるのも素敵。2026/03/14
冬野
8
初読み作者さん。押しに弱い社会人・時雨と不眠症の高校生・のばらによるガールミーツガール。表紙やあらすじの印象より遥かにがっつり百合。二人はそれぞれ事情を抱えていて、徐々に判明していく背景が物語を牽引していた。文体が軽やかな雨音みたいで心地いい。食べ物の描写も美味しそうで、お仕事要素もあって良かった。二人が触れ合うシーン(婉曲表現)ではかなりドキドキ。若干登場人物が多いかな、と思ったけど気になったのはそれくらい。これだけ百合を前面に出した作品が女性向けレーベルから出る時代になったのは感慨深い。星:4.5/52026/03/13
leo18
8
年の差ガールズラブストーリー。百合界の新星か?結構好みの作品だった。ストーリーとしては意外性ある展開ではないけど、心情の描き方が丁寧で好感が持てる。普通に日常話だけでも読めるな。2026/02/24
-
- 洋書電子書籍
- Atlas of Postmortem…




