内容説明
「更紗屋おりん雛形帖」「江戸菓子舗照月堂」等で
人気の著者、新シリーズ!
このひと薫きで、あなたの心を癒します――
香の老舗「仙薫堂」は小日向にある香を商う店。
跡取り娘おみつの許婚で手代の千之助が不正を働き、暇を出したことを機に店は傾く一方。
千之助の引き抜きで職人や奉公人たちは離れていき、いまや泰助一人を残すのみ。
主の香四郎は店を畳むことを決める。
ある日おみつが店番をしていると、一人の女客が現れ、六種の薫物の一つ「梅花」の練り香を求める。
注文に応じて作るものだと言っても粘られ、おみつは自分用に作っていた練り香を売る。
数日後、今度は梅里と名乗る隠居風の老人が現れ、亡き妻が薫いていた
「春翠」という練香を命日までに作って欲しいという。
香料は書き残されていたが、分量までは載っていない。
難しい依頼だが、病で療養中の父に代わり、母から伝えられた練り香の知識と技で、
おみつは香の再現に取り組む……。
店を建て直そうと奮闘する練り香職人・おみつの奮闘記。
第一話 残り香
第二話 衣被香(えびこう)
第三話 反魂香(はんごんこう)
第四話 誰(た)が袖
第五話 梅香る里
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
みちちゃん
2
読書は知らなかった世界に連れて行ってくれる。お香に興味を持った。日本の文化に触れてみたい。おみつをはじめとする仙薫堂の人びとの在り方真に摯な一途さを感じる。次々とそれが人との縁につながっていくありさまは、教えられるものがある。人の話に耳を傾ける姿は、人の心に響くものだと思う。実在の人物も登場してこれからが楽しみ。2026/03/15
mikipon
1
歳と共に江戸時代の小説をよく読むようになってきたけど、お香というのは初めて。お香は「聞く」というのも新鮮だった。ちらりと聞いたことのある練香や香木の色々が読んでいてとても楽しい。そういえば、以前蘭奢待の香りを科学的に分析再現したものを聞く機会があって、あれは伽羅だったのかと香りを思いだした。2026/05/18
かぼす
0
3,92026/04/13




