内容説明
「この街であの子が消えても、誰も知らない」
社会の片隅、ひとりぼっちで死んだ少女。
「誰」が彼女を殺したのか……。
戸籍のない少女の「生」の軌跡を、女性ジャーナリストが追う!
――衝撃の結末まで、目を背けるな。
ある夏の日、ひとりの少女が死んだ。
山奥に遺棄され死後二週間が経過した遺体は、無戸籍児であったがゆえに身元判明まで長い時間がかかった。
社会の片隅に消えた透明な少女は、何を思い最後の日々を過ごしたのか。
ジャーナリストの磯野みちるは独自取材の末に残酷な真相へと辿り着くが……。
堕ちた少女の切なる「祈り」が胸をえぐる、恐るべき真実をはらんだ問題作!!
愛とは? 友情とは? 生きる意味とは?――
号泣必至のヒューマン・ミステリー!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
aki
24
山奥で少女と見られる遺体が見つかり、子ども食堂でボランティアをしているジャーナリストのみちると、元刑事で探偵の片倉の元に中ニの娘が行方不明との依頼があり、二人はこの真相を追っていく。お嬢様学校に通い母親の異常なまでの束縛に従い友達もいない沙霧と、無戸籍のまま、どうしようもない母親と暮らすカスミとの出会いが良くも悪くも二人の運命を大きく変えていく。出会ってしまった事で取り返しのつかない事になったけど、親の偏った愛情で日々の生活に疑問を持ちながら生きてきた二人の過ごす時間はかけがえのないものだったと思いたい。2026/03/13
けんたん
3
戸籍のない子供。戸籍はあるが個性がない子供。幸せはどんな親の元でも等しく訪れるわけではないし、立場や環境によって当人の感覚がそれを決めてしまう。そして、悪人は更生出来ないものもいる。生き抜くことが更に難しい世の中で、自分を保てるかという本質が未来を創るのかも。2026/02/14
ひきにく
2
とにかく暗い物語。登場人物の大半が後悔ばかり。その割に反省も改善も行おうとしないので腹が立つ。 本作は行方不明になった少女を探す主人公たちと、攫われた少女の視点が交互に描かれる。 警察とジャーナリストの主人公たちは頑張っていた気はするのだが、視点が頻繁に変わる上被害者の描写が強烈すぎて捜査部分はほぼ印象に残らない。 汚い上反省しない大人たちと、親の身勝手さに振り回される少女たちを見たい人のおすすめの一作。この辛さがこの本の魅力だと思う。2026/02/19




