内容説明
20代の頃付き合っていた旧友が亡くなった。その葬儀で彼の息子に突然旅行に誘われ――。(『感情旅行』一穂ミチ)/結婚や出産で仲間が疎遠になっていくなか、放置していたマッチングアプリから通知がきて……。(『となりの独り』カツセマサヒコ)/とびきり不幸でもないけれど、完璧な幸せでもない。そんな「30代の恋愛」を切り取った、人気作家たちによるアンソロジー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
花ママ
49
8編からなる、30代女性のうまくいかない恋がテーマのアンソロジー。なるほどと頷ける物語が並んでいた。憧れ、崇拝していたインフルエンサーが電撃結婚した事実をどう消化するのか注目した麻布競馬場さんの「独身女王」仲がよかった後輩が付き合い始めたのは、元恋人だったという砂村さんの「オレンジシャドウの憂鬱」では女性の表と裏の顔の陰湿な怖さを味わった。2026/03/13
sayuri🍀
24
「感情旅行/一穂ミチ」「独身の女王/麻布競馬場」「オレンジシャドウの憂鬱/砂村かいり」「さみしがりやの恐竜たち/こざわたまこ」「不機嫌依存症/田中兆子」「出会い/朝比奈あすか」「振りかぶって、さよなら/千加野あい」「となりの独り/カツセマサヒコ」『うまくいかない恋』をテーマにした短編集。好きな作家さんが勢揃い。どの物語も切なくてほろ苦かった。登場人物達の弱さや迷い、その奥にある強さが繊細に描かれていて全編良かった。上手くいかない恋だからこそのリアルさに胸がギュッとして、読後は彼女達にエールを送りたくなる。2026/03/08
りらこ
24
自分は恋愛ものはなんだか苦手。読書も映画もちょっと避けちゃうのだけれどアンソロジーだから読めるかも?と挑戦。短編なのと、ちゃんと終わっていない(恋愛ものだから?)から友達の話を聞いているかのようで、登場人物に話しかけてみたくなった。それじゃだめだよ、甘えだよ、とか。そういうことあるよね。いつまでも一本線で心の中に残ってたりするよね、って。2026/03/10
nyanco
22
タイトルと扉絵に惹かれたアンソロジー 30代の恋愛アンソロジーは、ちょっとビター お気に入りの作家さん 3名 一穂ミチさんの「感情旅行」亡くなってしまった昔好きだった人とその人の息子と訪れた出雲への旅。 高校生の男の子と30代の独身女性、それぞれの心情の描写が相変わらず巧い。 父との結婚に反対した理由を話す男の子がとても良かった。 ほんのりした話から一転して2話目以降は、30代独身女性のビターなお話が多め。 →続2026/01/30
ヒロ姐
19
アンソロジーの語源は「花を摘む」というギリシャ語に由来し様々な作品が揃う花束のような贅沢な一冊を意味します。とチャット先生が教えてくださったとおりの「アンソロジー」に相応しい彩り豊かな花束のような一冊だった。そもそも大好きな一穂さんを読みたかったのだけれど表紙が素敵で買いました。若い方向けの雑誌サイトで連載されていた小説なので背景や設定に馴染めない感は有ったけれど、朝比奈あすかさんの『出会い』は今後も記憶に残るだろうし…8作品とも素敵でした。読めて良かった。2026/02/28




