内容説明
日本人の行楽地として人気が高い温泉は、鉄道網の発展により集客数を増やし、大きな変化を遂げた。都市からの観光客を誘致する競争のなか、各地の温泉のユニークさも形作られていく。箱根・塩原・草津・別府など全国の温泉を取り上げ、遊覧地化をめざす鉄道敷設や国策との関係に迫り、湯治がレジャーへと変化する社会の動きとともに解明する。
目次
幕末の坂本龍馬と温泉―プロローグ
鉄道による遊覧の始まりと温泉
鉄道による遊覧と温泉
交通難路の療養温泉と浴客
鉄道網の整備と温泉地
長距離急行鉄道と人々の休日
温泉地への遊覧と鉄道
温泉の遊覧地化と鉄道網
スキー・スケートブームから温泉報国へ
温泉地遊覧とスキー・スケート
国立公園と温泉
温泉への遊覧から温泉報国へ
戦後における温泉地遊覧の再開
敗戦後の観光振興と温泉
人々の温泉地遊覧の時代へ
湯治場という原点へ―エピローグ
あとがき
参考文献
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
おせきはん
17
温泉地が湯治場から観光地へと変わっていった歴史を、鉄道網の整備という視点から概観できました。2026/03/28
アメヲトコ
12
2月刊。温泉と鉄道の組み合わせならばきっと面白いだろうと手に取りましたが、どんな料理も料理人次第という当たり前の真理に気づかされる一冊です。これだけ事例を集めたならば、ただそれを羅列するのではなく、いくつか特徴的な鉄道沿線温泉地をピックアップして地図なども使って深掘りできたのでは。エピローグで鉄道という言葉が全く出てこないのも理解に苦しみます。2026/04/12
mfmf
4
国策や交通網の発達とともに温泉街は発展してきたらしい。今車で行ってもかなり山奥というか秘境のように感じるが、草津温泉まで戦前から鉄道(多分軽便鉄道だと思うが)が走っていたらしく、かなり賑わっていたようだ。今では大都市近郊の温泉街に比べてそれほど目立つ位置にない気がするが、道後温泉は関西をはじめ、瀬戸内海の各所から松山行きの船があり、全国の温泉街の中でもトップクラスの賑わいだったらしい。メッセージ性はともかく、意外性という意味では面白かった。2026/07/11
おりば
2
全国各地の温泉地の歴史と鉄道インフラについて理解を深められました。現代のレジャー目的の温泉以前に傷痍軍人の療養所として機能していたことがあったなど知る事が多かったです。2026/04/09
takao
1
ふむ2026/04/20




