新潮文庫<br> 夜が少女を探偵にする(新潮文庫)

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新潮文庫
夜が少女を探偵にする(新潮文庫)

  • ISBN:9784102411612

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内容説明

犯罪史や解剖学に没頭する十三歳の少女エイヴァはある夜、家を抜けだし向かった小動物の死骸置場で、級友の少年ミッキーの遺体を発見する。その夜から少年ばかりを狙う拉致殺害事件が発生。どの被害者にも咬み痕があり、傍には仔犬の死骸が。折しも町では獣ともつかぬ怪物が目撃され……。八〇年代初頭のバーミンガムで、家庭環境に悩む多感な少女が猟奇殺人事件に挑む驚愕のデビュー作!(解説・大矢博子)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ナミのママ

82
主人公の魅力にやられた感がいっぱい。13歳のエイヴァ、家庭では母の顔色をうかがい、外ではいじめの標的にならないよう神経をはりめぐらす。そんな彼女の楽しみは夜中にある。ある晩、そこで知り合いの死体を発見してしまう。賢いエイヴァは大人の声色を使い通報する。そこから始まる連続拉致事件、犯人は想像がつくのだが動機が不明。読み終わると不気味さは消えて物悲しさが残った。今年読んだ海外ミステリの中ではかなり上位、私は好き。【国際スリラー作家(ITW)賞】【ヴァル・マクダーミド賞】受賞2026/04/25

えみ

52
もちろんミステリとして事件の真相も追求したいが、この小説に限っては何より“人”を深く、より深く、追求したい欲望が沸き起こった。海外ミステリにある物語以外に感じてしまう風習や文化の違いからくる独特な違和感が限りなく少なく、本当に心から没頭できた。どうしようもない苦しみ悲しみ、そして怒り。痛みが読了後に残るくらいの残虐非道な行為の数々。しかし同じくらい驚嘆と高揚感を与え続けてくれる登場人物・少女エイヴァの存在。その頭脳、話術、性格‥等、また読みたくなる魅力を持っている。連続少年拉致殺傷事件の謎を追うミステリ。2026/04/26

オフィーリア

51
タイトル買いした1冊。犯罪学や解剖学に精通するチート少女が連続猟奇殺人事件に巻き込まれる。意外と刑事パートが長く、あれ?と思ったりもしたけど、ミステリアスで聡明な少女のキャラクター性と成長に惹き付けられる。翻訳ものながら読みやすいのも良き。2026/04/16

NAO

49
主人公は、南バーミンガム、ルベリーに住む13歳の少女エイヴァ。3人姉妹の長女で母子家庭。母親は男にだらしなく育児放棄気味。恋人のトレヴァーは最近母親だけでなくエイヴァにも性的な視線を向け始めている。学校にはガラの悪いいじめっ子が多く、家庭的に恵まれないエイヴァはいじめの標的になっている。エイヴァはとても賢く犯罪史や解剖学に没頭している。この作品、エイヴァのキャラがとにかく奇抜すぎる。そういう解剖好きな子どもはいるだろうけれど、捜査に当たっているデライエ部長刑事があまりにもエイヴァに寛大かつ彼女を頼りすぎ。2026/05/11

シャコタンブルー

47
冒頭から13歳の少女エイヴァの知識、行動力そして冷徹さに驚かされる。バーミンガム辺りの13歳はこんなにも大人なのだろうか(笑) 少年連続誘拐殺人事件に挑むエイヴァの洞察力は素晴らしいが毒親に悩む葛藤も描かれ人間味を感じる。優れた能力で徐々に殺人鬼に迫っていく姿は勇ましいが危うさも伴い緊迫感が漂う。明らかになる怪物の正体に驚きは無かったが、それが誕生した経緯は恐怖でもある。歪んだ愛情と暴力で拘束することを是とする。本当の怪物は別にいる。2026/05/14

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