内容説明
子供の教育には多大な費用と時間を割かねばならない。家庭の限られたリソースを使って、いかに効果的に果実を得るか。中学受験と高校受験ではどちらがコストパフォーマンスがいいのか。身も蓋もないが、子供にはできれば一流大学を卒業し、高い年収を得られるやりがいのある仕事に就いてほしい。そんな親心に応えるべく、膨大なリサーチと実体験をもとに、子供が現代の学歴獲得競争で勝ち抜くための戦略を論じる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
37
多大な費用と時間が掛かる子供の教育を家庭の限られたリソースを使って、いかに効果的に果実を得るか。膨大なリサーチと実体験をもとに、子供が現代の学歴獲得競争で勝ち抜くための戦略を論じる一冊。そもそも今の大学進学率はどれくらいなのか、日本の教育レベルはどれくらいなのか、何を目的にカリキュラムが作られているのか、中学受験と高校受験ではどちらがコストパフォーマンスがいいのかなどを解説していて、やや中学受験よりの内容でしたが、中学受験をしている割合は全体の一割程度で、考え方としていろいろと参考になる部分がありました。2022/12/04
yunyon
27
これはもう子どもの受験が全部終わっているから冷静に読めた一冊だな。渦中にいたら、グラグラしちゃう。受験をダビスタに例えたのは、なるほどと思うけど、これを見て真剣に受験生の親やってて、腹が立つような人は、もう少し肩の力を抜いたほうがいいのかも。Z会の小学2年生の教材を見たことがあるのですが、そこにはこの本に出てた「逆算」を使う問題がしっかり出ていて、さすがZ会はもう2年生から中学受験算数の基本のキをたたき込むんだと、改めて教材の良さを感じた。まあ、子育てそのものがコスパで語り始めたら、地獄をみるのだけど…2023/11/21
mintia
25
中学受験は課金すればするだけ難関校に合格できるものだと思っていたが、どうやら違ったみたいだ。私立中学へ行っていた友達を羨ましく思っていた。でも、過酷な競争をしていたり、超優秀なライバルを見て絶望感を味わったりしていたのかと考えると、まったりと公立中学に行った自分のほうが幸せだったと感じる。2023/06/15
kubottar
19
日本の教育は概ね高いレベルだが、唯一英語だけが弱点で、その攻略法が面白かった。2023/01/13
鮭
14
ありそうで無かった本。コスパとは書いているが、かなり現実的な話が書いている。三大都市圏で高収入層で子供がまだ小さい方には一読の価値はある。向こうでは常識なのかもしれないが、地方住みからすると中受より高校受験の方が簡単というのは驚きだった。それだけ中受が特殊ということだろう。そこまで子供にお金を使っても東大京大等の高レベルの大学にいけるのが一部というのだから、世知辛い。地方で程々に生きる方が幸せなのではと思わずにはいられなくなる。2023/01/25
-
- 電子書籍
- カメレオン(1)