- ホーム
- > 電子書籍
- > 教養文庫・新書・選書
内容説明
開戦は軍部の独走によるものだったのか、真珠湾攻撃は、計画的なだまし討ちだったのか――はかり知れない犠牲を払った太平洋戦争。戦後40年以上経った今も、まだ誤解されている部分が数多くある。太平洋戦争の大半を第一線の海軍参謀として過した著者が、自らの体験と綿密な調査を基に、主要作戦の位置づけから敗戦の背景までを徹底的に分析し真実に迫る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェルナーの日記
94
著者は海軍中佐で大本営参謀の幕僚として太平洋戦争(対米戦争)に参加したという経歴を持つ。その経験から改めて太平洋戦争を見直した1冊。ただ内容が余りにも戦術的思考が強く、戦略・政略的見地が乏しい。例えば太平洋戦争を回避するには当時の日本にとって不可能であるとしているが、著者の時系列の設定が米国の”ハル・ノート”を提出した時期にしている。確かにここまで来てしまうと不可避であったかもしれない。だが、それ以前に何度も対米戦争を回避するチャンスはあったはずであり、その点を論じないのは歴史的視野の狭さを感じる。2016/11/27
金吾
27
太平洋戦域は海軍主体の戦いであり、惨敗は海軍の戦いに帰結すると考えています。海軍出身者がどう捉えているのか興味がありましたが、これが本音なのかなあと思いながら読みました。2023/01/10
Ayano
2
著者は海軍兵学校卒の元海軍中佐・大本営海軍参謀。 中に居たからこその「真実」なのかな、と思う。 戦前・戦中・戦後に何があったのか、海軍を中心に読みたい方にはお勧め。海軍と陸軍の協同に関して触れられていることも貴重なんだと思う。2009/07/28
三毛招き
2
擁護……というより、自己弁護にも似たものも多かった気もする。/第四章「偏った人物評」は割合納得2012/01/24
白糸台のエアーマン
1
いまいちの内容でした。ちまたのうわさに対して海軍の弁明に終始している感じ。2016/01/31