内容説明
「われわれには、「ぼーっとする時間」が必要だ。というわけで、ぼーっとする小さな旅に出ようではないか、というのが、このエッセイの企画趣旨なのである。」
情報や仕事、雑事に追われる日常生活から離れ、気持ちのいい空間を、ただひたすらぼーっと散歩したい。
野鳥公園に天文台、植物園、水族館、美術館。大山詣りに雨の梅園、時にはフェリーに乗って、あるいは天然の冷蔵庫、石の採掘場へ。
日本地図を作った歴史的人物に思いを馳せたり、ハイキングをしたり。
ささやかなお土産を買い求め、銭湯に入り、居酒屋で一杯。直木賞作家の描く、極上のお散歩エッセイ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
84
雨の中の梅の花がいかに美しいか。池上梅園や小石川植物園などを散歩し、春の訪れを体感できる。ぼーっとすることって意外と大事かも。大切なことを思い出したり、愉快なことを思いついたり、悩みが消えていったり。11の日常が丁寧に記されている、中島京子さんの感性豊かなエッセイ。身近なところにあるほっとできる場所。ゆっくり歩いては立ち止まり、作者と一緒に小旅行をしているよう。スマホから開放されて街に出かける楽しさを再発見。夕日が沈むと切なくなって、夜空の星に照らされて、朝日を探し歩いている。思いのままに咲いていたいな。2026/03/13
Ikutan
32
特に何かをするという目的なく出掛けて、ぼーっとする時間を愉しむというスタンスのエッセィ。行き先は、東京湾野鳥公園、国立天文台、小石川植物園、池上梅園など、関東近辺なので、行ったことのないところばかりでしたが、一緒に散歩している気分で読み進めた。中島さんの文章はリズムがよくて読みやすく、豊富な知識が散りばめられているので、色々知ることができるのがいい。豊かな自然やゆったり流れる時間に身を任せることで新たに気づくこと。時には、スマホをおいて、こんな風にぼーっと過ごしたいね。2026/03/07
Roko
29
野鳥公園、天文台、植物園、水族館、美術館。大山詣り、梅園、石の採掘場、などなど、ちょっと思い立ったらすぐに行けそうな場所で、のんびり「ぼーっと」する。近くを散歩して、地元のおいしいものを食べて、お土産を買って帰る。こういう小さな幸せを見つける旅を、わたしもマネしたくなりました。#今日もぼーっと #NetGalleyJP2026/02/14
たっきー
13
帯には「極上お散歩エッセイ」とあり、ぼーっとする小さな旅に出るという企画。11の旅のうち、私が行ったことあるのは鎌倉だけ。興味がわいたのは池上梅園、伊能忠敬記念館、葛西臨海水族園。かっちり予定を詰めず、ぼんやりゆったりした旅もいいな。2026/02/27
そうたそ
7
★★★☆☆ お散歩エッセイ。野鳥公園、植物園、水族館、天文台等々。行く場所はどこも特別な場所ではない。「ぼーっと」というタイトルが示す通り、訪れた先で殊更何かを得ようとはしない。ただ思うがままに感じるがままにその場所を堪能する。いい感じに肩の力の抜けた文章が、改めて散歩の醍醐味を感じさせてくれる。2026/03/12
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