創元推理文庫<br> 探偵物語

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創元推理文庫
探偵物語

  • 著者名:小鷹信光【著】
  • 価格 ¥1,200(本体¥1,091)
  • 東京創元社(2026/02発売)
  • 梅雨を楽しむ!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~6/14)
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  • ISBN:9784488488222

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内容説明

「私立探偵の工藤俊作さんだね?」――受話器の向こうから響く声は低く、威圧がこもっていた。電話の内容は、失踪した十七歳の少女の捜索依頼。四日間の期限付きという奇妙な条件ではあるものの高額の成功報酬に、工藤俊作は依頼を引き受ける。だが調査を始めて間もなく、少女を誘拐したという何者かの脅迫電話を端緒に、事件は様相を変える。錯綜した人間関係を手繰る先に探偵を待ち受ける苦い真実。同名の名作ドラマ原案者にしてハードボイルドの泰斗が書いた、私立探偵・工藤俊作もうひとつの探偵物語。/解説=小山正

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ゲオルギオ・ハーン

23
1979年に放送されていた『探偵物語』というドラマの小説版。ハードボイルド探偵もの、ということで読んでみた。中年実業家の隠し子が誘拐され、人質奪還依頼に対応していくと狂言誘拐疑惑にはじまり財界の闇や友人の黒崎刑事に因縁あるとの関連まで出てくるというストーリー。思ったより人が死ぬことや時代なのか警察がふつうに殴ってくる、美女二人が事務所に入り浸る、相談相手の敏腕弁護士も美女と不意に驚かせてくれた。隠し子の娘が思ったよりすれた性格なのであまりかわいそうとは思わなかった。2026/05/17

松田悠士郎

1
伝説のドラマ「探偵物語」で原案にクレジットされているハードボイルド研究の第一人者、小鷹信光さんがドラマの放送開始に合わせて上梓したハードボイルド小説。私は以前に幻冬舎から文庫化された時に読んでいるが、事前にドラマとは大分テイストが違うと知りながら、コレジャナイ感を覚えてしまっていた。今回はそれを踏まえて極めてフラットに読んだつもり。それでも初読の時に感じた読み辛さはあまり変わらなかった。小鷹氏の処女小説たからかも知れないし、私の中にハードボイルドに対する苦手意識が残っているからかも知れない。2026/05/04

地蔵

0
初出の1979(昭和54)年から半世紀近くが経過しているが、今なお古びていない作品。プロットはやや複雑で、全体像や個々の動きにわかりにくい部分が残る。しかし、本書は主人公の行動や、そこから垣間見える考え方をを描写することがメインだからあまり気にならない。なお、巻末の解説には本書の成立過程が詳細に記されており必読。2026/04/13

三月うさぎ(兄)

0
工藤ちゃんの軽さの裏にはこんな情念があったのだと思いながら松田優作の声で読めば、そこはもう70年代の終わり80年代の始まり。きちんと「おれ」の視点のリアルタイムで進行し最低3回は失神しなければいけない約束も守る。電話がどれだけ重要なアイテムであったかもわかるし、都会が舞台なんだけど、薄暗い印象なのもドラマと共通して、当時の雰囲気が感じ取れる(まあ私はそのころ新潟の田舎厨二でしたが)。松田優作、かっこいい爺さんになってたんだろうなあ…。2026/03/27

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