内容説明
新潟県の北部、本土から三十五キロの沖合に浮かぶ翡翠島に、ひとりの青年が帰ってきた──過去に島を襲った連続放火事件の、すべてを明らかにするために。未解決のまま凍結されていた謎と、彼が島に置き去りにしていた恋心の行方は? これまでの綾崎作品中、最もミステリ濃度の高かった『赤と灰色のサクリファイス』『青と無色のサクリファイス』二部作が、改題および大幅加筆修正を経て甦る。あなたは隠されたすべての真実を見抜けるか?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
geshi
19
大人になった今読むとヤングアダルト向けのこそばゆさや背伸び感を感じるが、世代で読んだら絶対に食らっただろうなという作品。Aパートで取り返しのつかないことが終わってしまった後の空気感を漂わせた島の日々をじっくり描写し、Bパートでは高校生たちの眩しいばかりの青春模様を見せる。輝きの反面、連続放火事件や親との確執などの影も強く落とす。痛みを伴った犯人当てが早い段階で終わり、仕掛けが明かされて構図が大転換するサプライズ。しかしミステリとしてでなく恋愛小説として最後もっていくのか。2026/03/06
ア・トイロッテ(マリポーサとも言う)(各短編の評価はコメントで)
12
★★★☆7 本格ミステリとして読むのではなく、泥々とした人間関係をメインとして読むのならば、楽しめるであろう内容だった。今までの著作を読んできて、著者は人間関係を弄る方向性のほうが力量を発揮すると思う。この作品では現代と過去の二つのパートが交互に流れており、ミステリを多く読んできた人たちには見抜けるかもしれない要素があるため、冒頭で書いたように本格ミステリとしては凡庸。ただし人間模様に非凡なところがあり、とくにラストでの思いもよらない告白は賛否両論になりそうなところがあり、とても印象的だった。2026/03/11
slice
1
これを『ミステリ』として再出版するというのは、かなり方向性を間違えているのではないかと感じた。この小説のいいところはミステリ的な部分には少なくともないだろう。綾崎隼という作家にミステリのイメージはなかったので、『綾崎ミステリ』と聞いてピンと来なかったのだが、それもむべなるかなといった感覚。叙述トリックのやり方も古くて分かりやすすぎる。この小説を今になってもう一度出版しようという気持ちになぜなったのか、不思議でならない。ミステリとしてなら凡作以下、ライトノベルとしても凡作。2026/03/10
サンライズ
1
あまり面白くない。不思議な館がいくつも立ち並ぶ孤島、という舞台設定は魅力的だが作中ではただただ消費されていくだけに思えるし、叙述トリックで実態が親子二代に渡る事件だったというのも、無駄に複雑になっただけで魅力的だったとは言い難い。また、やたらと旧弊的なジェンダー観を見せつけられるのは実は昔の話という伏線なのかなとも思ったが、2022年の話だったため、ただただジェンダー観が古いなあというげんなり感があった。2026/03/03
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