内容説明
死んだ男の息子は集団レイプの加害者だった
ジェンダー・クライムの連鎖を断ち切れ!
罪と罰と赦しを問う、著者ならではのノンストップサスペンス
八王子南署刑事課の鞍岡直矢の元に、殺人事件の一報がもたらされる。殺されたのは54歳の男性、佐東正隆。裸に後ろ手で縛られた遺体には、肛門に擦過傷と、「目には目を」というメッセージが残されていた。 浮かび上がったのは、佐東の息子・進人が3年前に起こした集団レイプ事件。
昔気質の強行犯係の猛者・鞍岡は、バディとなったどこか掴みどころのない警視庁捜査一課・志波倫史と共に事件を追うが、最重要人物だったレイプ事件被害者の兄・竜介が姿を消し、曰く付きの元警官・伊崎が接触してきて……!?
佐東殺しの犯人は誰なのか? そして、隠された志波の過去とは?
「ジェンダー・クライム」とは――DV、痴漢、盗撮、虐待、同意なき性行為、児童買春、ストーカー行為や暴力、女性を狙った無差別な攻撃、性に関する偏向した考えや性文化に起因する犯罪、著者はジェンダー・クライムと名付けた。
単行本 2024年1月 文藝春秋刊
文庫版 2026年2月 文春文庫刊
この電子書籍は文春文庫版を底本としています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
紫スカートのおっさん
16
👨🦱✖️4 👩✖️1 🍷←💊 👨✖️🕳️←✉️ 👁️✖️👁️ 👮✖️2 🧸✖️🔪✖️✉️ 🥋✖️🤕 2026/04/22
チャリー・コグコグ
15
性犯罪や女性差別は社会全体が共有してきた構造的な罪であることを事件を追う2人の刑事の言葉によってゆっくり落とし込まれた。 「自分の主人は自分しかいない」! 20年以上前になるが、年賀状の宛名で自分の名前が併記の奥様だった事がすごくすごーく嫌で、「私には名前があるー、同じ会社なんだから名前知ってるだろー‼︎」ってブリブリ怒っていた若い頃を思い出した。その頃『永遠の仔』を読んでたわ。『永遠の仔』以来の天童荒太だったが、この作家の作品をもう少し読んでみようという気になっている。2026/05/27
文庫本依存dive
9
『ジェンダー・クライム/天童荒太』読了。 様々な角度から性犯罪の悲惨さと醜悪さを浮き彫りにする犯罪小説であり警察小説であり、何よりもジェンダーと向き合う壮大なヒューマンドラマ。 キャラクターが全く異なる警察のバディが、それぞれの視点から物語を深めていく。つまるところ、犯罪以前に、ジェンダーとどう向き合うべきかを真摯に問い直される、日常への破壊力抜群の1冊。 2026/04/13
禍福
6
被害にあった側の苦しみと罪を犯した側の卑劣さと後悔が絡み合い、物語の重厚さがあるにも関わらずページを捲る手が止まらなかった。 登場人物も多く、物語が広く展開されているだけに、しっかりと最後には纏められており読後の爽快感も感じられた。2026/06/09
seven
6
とてもおぞましい死体が発見され、それがどうやら過去の酷い事件の復讐か!?と始まったのでどれだけの連続殺人事件なのかと思いきや、日本の女性への無自覚な差別とそれに苦しむ女性達の話が根底にある考えさせられる物語だった。事件を追う刑事・鞍岡とバディを組んだ志波。デコボココンビが次第に信頼しあい尊敬し合うようになると同時に事件は思わぬ展開になる。最後は感動して泣きました。どうやら続編を連載中との事。速攻読みたいです2026/04/17




