内容説明
愛とユーモアにあふれた斬新なビートルズ
史上最も影響力のあるバンド、ザ・ビートルズ。彼らはなぜ、こんなにも人々に愛されているのだろう? そして、解散から半世紀を経た今でも、彼らはなぜ私たちにとってこんなにも重要な存在なのだろう? 五歳のころからビートルズとその音楽に魅せられてきたローリング・ストーン誌の看板コラムニストが、彼らの過去、現在、未来を型破りな視点で考察し、なぜ彼らの音楽は今も私たちの耳に新鮮に響くのかをユーモラスな筆致で探る。
三十六の章タイトルは主にビートルズの曲やアルバムのタイトル(メンバーのソロ曲も含む)から採られ、それぞれの曲やアルバムが生まれた背景にある物語が思わぬ形で浮かび上がる。なかでも興味深いのはジョンとポールの関係についての洞察で、二人の曲作りや不思議なつながりに関してかつてない視座を与えてくれる。ジョージとリンゴの魅力にも目配りを忘れず、彼らの存在のユニークさを新たな角度から解き明かしている。
「これまでに書かれた最高のビートルズ本」と称賛され、NPR年間最優秀図書賞とヴァージル・トムソン賞(音楽批評部門)を受賞。ビートルズ愛に満ちた唯一無二のエッセイ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
パトラッシュ
128
もろに世代だった中学時代の教師は「ビートルズこそ20世紀最大の音楽家」と授業で公言したが、ここまでビートルズの内心に迫った論考を読むと同意したくなる。解散から半世紀以上過ぎながら社会に影響を与え続ける理由を、メンバーの音楽性のみならず曲の成立事情や宗教の影響、各人の個性やテクニックまで分析していく。従来のビートルズ論は結成から解散までの伝記や音楽面からの考察が多かったが、奇跡的に出会った4人がぶつかり合い苦しみながら自分たちの音楽を創造していくプロセスは「世界を革命するために生まれた」と思えてしまうのだ。2026/01/14
ぐうぐう
29
ありそうでなかったビートルズ論だ。1960年に誕生し、1970年に解散したことでビートルズは1960年代の物語として論じられることがほとんどだった。そのあたりまえの方法論に本著は新たなる視点を投げかける。つまり、解散後のビートルズの存在こそを徹底的に考察するのだ。よくよく考えれば、リアルタイムでビートルズを聴いた人間より、解散後に聴いた人間のほうが今は圧倒的に多いのだから、逆にこのような視点がこれまであまり見られなかったことが不思議でならない。(つづく)2025/12/18
ホークス
28
2025年刊。史上最高のビートルズ本との事で、分厚いけどちょい齧りの私も読んでみた。膨大なエピソードは本物のファンには楽しいだろう(飛ばし読み)。以下とても個人的な感想。レコードが高くて買えない1970年代の中学生が被ったショックの秘密が知りたかった。「若い時の記憶は美化される」「先駆者の業績は凄く見える」という理屈では納得できない特別さ。作り物のケレン味や演出といった興行的な古臭さと無縁。かつ余計な暴力性や陰鬱さも無く徹底的にポップ。特別なレベルと思える秘密は何だろうか。本書の趣旨と違うのは私の問題。2026/03/26
O-chami
3
1966年生れのローリング·ストーン誌のコラムニスト。「これ迄に書かれた中で最高のビートルズ本」と絶賛され各賞を受賞。筆者はビートルズ後追世代ながら様々な音源(海賊盤の会話ヒアリング)や文献や資料から各曲が放つ魔力やエピソードを通して見事にビートルズの友情物語を紡いで魅せてくれました。4人の(とりわけJohnとPaulの)友情が織り成す音楽だからこそ解散後半世紀以上経過しても新たな若者を魅了する今現実の奇跡に音楽の魔法を感ぜずにはおれません😓 BGMは11月に出た未発表続編「Anthology 4」🎶2025/11/28
遠藤 悪
1
もう語り尽くされたか、と思っていたビートルズのエピソード集。 どのトピックも皮肉な筆致で面白い。 “「サムシング」はポールが作るべき曲だった。” 作曲したジョージに嫉妬して、いつもより無駄に手数の多いベースを弾くポール。 に、とどまらずウイングスではポール版「サムシング」である「マイ・ラブ」を発表するが、こけ下ろされてる。 “「サムシング」の素晴らしさはサビ後に歌詞を乗せずギターリフにしたこと。 「マイ・ラブ」では愚かにもしょうもない歌詞をつけている。”と…2026/02/04




