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内容説明
オカルトブームやホラー映画ブームと共鳴しつつ広がったホラー小説の歴史を、江戸川乱歩からモキュメンタリー人気に至るまで追う。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
旅するランナー
152
戦後~令和のホラー小説史。江戸川乱歩·平井呈一·紀田順一郎·荒俣宏から、鈴木光司·瀬名秀明·小野不由美·宮部みゆき·綾辻行人らへと繋がっていく詳しさに圧倒されます。鈴木光司さんのご冥福をお祈り致します。2026/05/19
パトラッシュ
133
江戸川乱歩『怪談入門』で文学ジャンルとして認知されて以降の、日本のホラー小説の歴史を跡付けていく。SF同様に海外作品の強い影響下で発展した経緯は風間賢二が論じているが、平井、紀田、荒俣らの登場で幻想文学が生まれ、水木やつのだの怪奇漫画で若年層にも浸透したとする記述は同時代の経験者として納得できる。また映画やゲームでのホラー隆盛と終末思想の広がりが重なり、新しい書き手が加わって独自のJホラーが醸成されたのがわかる。後半は走り書き気味なのが惜しいが、乱歩以来の入門書として時系列で整理された文学史となっている。2026/04/18
KAZOO
93
わたしにとっては朝宮さんの3冊目の本です。ホラーについての本が好きでこの本も参考にしようと思って読みました。日本における戦後からのホラーに関する本なども表紙の写真などもあり思い出します。ただ最近の本はあまりなじみがないので参考にしていこうとは思います。先日背筋さんの本を数冊読みましたが。2026/03/24
sin
61
「令和のホラーブーム」と云われても今ひとつピンとこない。ブームと云う集団行動に弱い我々日本人に消費を促す企みかとつい疑ってしまう。だがしかし、戦後からの流れを追っていくとその時代が必然的に求めたモノがムーブメントとして存在した事は確かだ。ホラーと云う表現が好きだから探究し見出して来た先達の熱意が伝わって来る。哀しいかな我々はつくづく価値と云う概念に囚われやすい。こうした文芸の世界にも優劣を押し付けてやまない、そうした偏見を乗り越えた先に「令和のホラーブーム」が在ると云うのなら成る程と思わざるを得ない。2026/06/08
mochiomochi
52
日本のホラー小説がどのように誕生し、市民権を得て、1ジャンルとして拡大し、現在に至るかを結構緻密に書いている。戦前~戦後の江戸川乱歩の存在感の大きさ。ミステリーの前に存在した「恐怖小説」としてホラー。戦後は本格探偵小説が流行するが、背景には恐怖小説の影響がある。次第に恐怖小説→ミステリ、のカテゴライズが登場。加えて、SFやファンタジーとの融合も進む。ホラー映画ブーム、学校の怪談。サブカルでありながら、戦前からその立ち位置を形を変えながら保ち続けてきたホラー。また読みたい作品が増えてしまった。2026/05/22




