内容説明
全世界の人類文化において、宇宙観は「三つの大きな段階」を経てきたと著者は説く。それはどのようなものなのか。本書では、言葉で伝えられる〈口承文芸〉の起源と未来、世界の神話にみられる太陽と月の重要性、地域による天父・地母型/天母・地父型の違いに、順を追って迫る。ついで、太平洋における若者組や、東アジアの成年式、日本の稲作文化と正月行事へと、徐々に焦点が絞られていく。多数の図版や具体例、地理的分布図とともに、平明に語られる、壮大な大林神話学への道案内というべき書。解説:松村一男
目次
第一章 口承文芸の起源と発達/第二章 動物から宇宙まで──世界観の諸段階/第三章 太陽の神話、月の神話/第四章 天父・地母の神話/第五章 戦神の系譜/第六章 人と仮面──仮面の儀礼的使用/第七章 太平洋の若者組と若者宿/第八章 東アジアの成年式/第九章 東アジア稲作文化と正月儀礼/あとがき/初出一覧/文庫版解説 世界・東アジア・日本 松村一男/引用文献/索引
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Y.T
0
自分は素人なのでまともな議論ができるわけではないが、日本を含む東南アジアやオセアニアに共通する文化がある原因としては、民族の移動に伴って文化も移動したかもしれず、また、同様の生活環境では似たような思想が発達しうるということかもしれないと思った。文化に共通点があるのはよいとして、相違点が生じている理由にも興味が向いた。2026/04/04
So Honda
0
講演録そのままに近い形なので、読みやすい反面、同じ話題の繰り返しやくどさも。習俗等の分布を示した地図がいくつか掲載されていて興味深いのだが、一部の図版がプロットのない白地図のままのように見える。2025/12/28
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