NHKブックス<br> 新版 集中講義!日本の現代思想 ポストモダンと「その後」を問いなおす

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NHKブックス
新版 集中講義!日本の現代思想 ポストモダンと「その後」を問いなおす

  • 著者名:仲正昌樹
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • NHK出版(2025/12発売)
  • ポイント 18pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784140912980

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内容説明

いま、「思想」は日本を分析しうるか?

丸山眞男や吉本隆明など戦後思想との比較を踏まえ、浅田彰や中沢新一らの言説からポストモダン思想の功罪を論じたロングセラーが、約20年の時を経てアップデート!80年代に流行した「現代思想」は海外思想をいかに咀嚼して成り立ち、若者を魅了しながら広がり、やがて終焉へ向かったのか。その後、ゼロ年代以降の「哲学・思想」ブームによって、多くの「スター」が輩出されても、彼らを軸にした思想の流れが生まれてこないのはなぜなのか──? ますます個人主義化する世界で、社会を分析する道具としての「思想」の可能性をいま改めて問う。2万超の新章「二一世紀に”日本の現代思想”は存在するか」を加えた決定版。

【内容】
序 かつて、「現代思想」というものがあった

1) 空回りしたマルクス主義
第一講 現実離れの戦後マルクス主義
第二講 大衆社会のサヨク思想

2) 生産から消費へ──「現代思想」の背景
第三講 ポストモダンの社会的条件
第四講 近代知の限界──構造主義からポスト構造主義へ

3) 八〇年代に何が起きたか
第五講 日本版「現代思想」の誕生
第六講 「ニュー・アカデミズム」の広がり

4) 「現代思想」の左転回
第七講 なぜ「現代思想」は「終焉」したのか
第八講 カンタン化する「現代思想」

5) 物語の構造を見失った日本
第九講 二一世紀に“日本の現代思想”は存在するか

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

trazom

91
戦後日本の思想・哲学の流れから現代思想を考えるという非常に有意義な一冊。マルクス的世界観から、丸山眞男先生/吉本隆明さんを経て、構造主義/ポスト構造主義/ポストモダンという経緯だが、中でもニューアカデミズムが詳述されていることに違和感がある。確かに、大衆消費社会が訪れ、生産や労働より消費に社会の関心が移ったとは言え、「大きな物語」を求めるのを放棄したように見えるニューアカに、私は失望を覚えたものだ。世界ではネグリ&ハート氏の<帝国>やグレーバー氏など様々な思索が続いている中で、日本の現代思想の貧困を思う。2026/03/18

koke

9
新版で「Ⅴ 物語の構造を見失った日本」が増補された。嬉しい。「1970年代までの日本の思想・文学では、天皇制をどう捉え、それとどう対峙していくかが、左右を横断する中心的な課題になっていた。」このあたりの記述には正直驚き「聞いてないよ!」と内心叫んだ。聞いてはいたが腑に落ちないから忘れたのかもしれないが。日本の現代思想における天皇制の問題は、西欧の思想における「神」の影の問題に対応していた…なるほど。2026/01/19

Kooheysan

6
戦後のマルクス主義思想、大衆社会と資本主義の広がりと発達の中から生まれた主にフランス思想の解説を経由したうえで、80年代に儚くも一瞬だけ流行った日本の「現代思想」についての概略とその後を描いた講義。大きな物語がなくなった後は、右側はおろか左側もどんどん小粒になっていく様子がよくわかります。ある意味、未だに丸山眞男の問題提起時点から何も変わっていないともいえる気もします。そして、この「日本の現代思想」が残したものから何を読み取るか、何が使えるかということを考えましょうというのが筆者の主張。2026/01/02

akapon

0
その昔NHK『YOU』でゲストの新井素子とファンの関係を司会の糸井重里が「宗教ですか?」と同じくゲストの中沢新一に訪ねた処笑いながら即「宗教です」と返答したんだがあれは「知の実践」の一環だったという訳だ。いや「現代思想」懐かしい。当時よく判っていなかったので今更読んでみた。2026/02/26

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